あじあブックス
闘蟋―中国のコオロギ文化

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784469231854
  • NDC分類 486.4
  • Cコード C3339

内容説明

「闘蟋」―それはコオロギを闘わせ、ひと秋をかけて“虫王”を決める遊び。飼い主たちは、戦士の育成に持てる金と時間と知識のすべてを注ぎ、熱中のあまり家屋敷を失ったものは数知れず、一国を滅ぼした宰相さえいた。一二〇〇年の時を超え、男たちを魅了し続ける中国の闘うコオロギとは。

目次

1 虫の闘い、人間の闘い
2 コオロギ文化の歴史
3 上海のコオロギ楽園
4 蟋蟀迷の四ヶ月
5 虫の道具図鑑
6 中国コオロギ文化の粋「養盆」

著者等紹介

瀬川千秋[セガワチアキ]
フリーランス・ライター。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaboking

3
面白かった。蟋蟀迷が飼う蟋蟀の数たるや半端ではない。数百匹の虫の世話を毎日まめまめしく何時間もかけて、その情熱や凄まじいこと。また試合の熱気も。中国人も虫の鳴き声を楽しむ。瓢箪の虫入れに入れ、懐中に忍ばせたり。私も子供の頃蟋蟀を飼っていたが、彼らの蟋蟀を愛する気持ちに遠く及ばない。しかし、あの虫道具で飼ってみたくなった。2014/01/16

戦狐

2
闘蟋…闘犬や闘鶏のようにコオロギを戦わせる遊戯に関しては、聊斎志異などの中国の怪談本でよく登場するため存在自体は知っていましたが、日本ではまったく馴染みの無い者であるためどういうモノなんだろう?とちょっと気になってはいました。 筆者自身が初めて闘蟋会を見学するところから始まり、順を追って闘蟋のルール、歴史、器具、飼育法に触れて行くため、今までまったく知らなかった人でも分かりやすく紹介されています。 面白かったのはコオロギにも減量やドーピング方法、個人(虫?)のファイトスタイルなどがある事でその多様さは人間2017/04/09

tokumei17794691

0
・闘蟋の歴史、戦わせ方、飼育方法、コオロギマニアの生態、各種虫道具に至るまで、一通り解説された本。・闘蟋とは「下品な賭け事」とのイメージが強かったが、一流の文人たちの「清雅な遊び」の面もあることに驚いた。・一方で、西太后がお抱えの飼育員に全て任せ、賭け闘蟋をやっていたように、コオロギの顔すら拝めぬ状態で、賭けても面白いものなのか? ・中国のコオロギ文化に魅せられた著者の縁を感じる一冊。2023/02/23

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