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内容説明
昭和二十年八月二十二日の朝、増毛沖と鬼鹿沖で樺太からの引揚げ船三隻が、相次いでソ連潜水艦の魚雷と艦砲射撃の標的にさらされた。泰東丸と小笠原丸が沈没、第二新興丸は大破し、千七百人を超える引揚げ者が犠牲となった。彼らは何故、大戦終結直後に命を奪われなくてはならなかったのか。日本人が忘れてはならない悲劇、「留萌沖三船殉難事件」を元に綴られた感動のドキュメンタリーノベル。
目次
1 土の棺―三十年目の再会
2 青春の傷あと―反戦デモの中で
3 慟哭の証言―海に消えた子どもたち
4 老人の宿題―泰東丸を語り継ぐ
5 朽ちてゆく墓標―事件の村は今
6 若者たちの戦争―無縁仏の人探し
7 声の碑―あの海にこだまして
著者等紹介
中尾則幸[ナカオノリユキ]
1946年北海道安平町(旧早来)生まれ。苫小牧東高校、早稲田大学第一文学部卒。1969年札幌テレビ放送入社。放送記者、ディレクターとして留萌沖三船殉難事件をはじめ、数多くのドキュメンタリーを制作。放送文化基金賞、全国民間放送連盟賞優秀賞、ギャラクシー賞選奨など受賞作品多数。1992年参議院議員北海道選挙区当選(1期6年)。参議院沖縄・北方問題特別委員会委員長。エッセイ「PHP賞」「二十四の瞳文壇エッセイ優秀賞」。2017年旭日中綬章。現在、映像プロデューサー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。