内容説明
「―創造、邪悪にして悪辣なる地下帝国!」禁忌の呪文とともに、大陸地下に突如現れた巨大迷宮。生贄を捧げることで巨大化するという人喰迷宮は、かつてのアルティムーア聖征戦争で自国を滅ぼされた皇子皇女の兄妹、アルアークとハルヴァーが造り上げたものだった。その目的は、人類への復讐―。妖魔を従え、最強の騎士を召喚した兄妹は、傭兵や冒険者達を巧に迷宮へおびき寄せ、じわじわと血祭りに上げていく。恐るべき人喰迷宮で、彼らの壮絶な殺戮劇が幕を開けた―。
著者等紹介
雨竜秀樹[ウリュウヒデキ]
2013年にWeb上で連載を開始した小説が、瞬く間に人気を得る。アルファポリス刊「邪悪にして悪辣なる地下帝国物語」で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アウル
8
国を滅ぼされた兄妹が復讐の為に迷宮を造り復讐していく話。兄は邪悪といえばそうなんだけれどもダークヒーローという感じで不快な感じがしにくいな、妹の方はちょっと危ない気がするな。敵役はゲスい奴が多いのでやられるとスカッとする。2014/03/03
おやぶん
7
タイトルからどんなグロテスクな内容なんだろうと思いながら 思わず借りて読んでしまいました。 物語は魔法や魔物が存在する世界。 魔法帝国という国が周りの国から滅ぼされてしまい その後継者である生き残りの兄妹が巨大地下帝国をつくり 国々に復讐をしていくという内容。 今後彼らの生い立ちなども語られるのかもしれないけど さくっと進む感じで読みやすいけど記憶にはあまり残らないかも。 WEB版の話もあるようでそちらが面白いと書かれたコメントもあるので 一度チェックしてみようかと思います。2015/11/23
外道皇帝
7
人間に滅ぼされた魔法帝国の生き残りの兄妹が人間を滅ぼすために巨大な地下帝国を造る。財宝を餌に冒険者たちを呼び寄せて魔物たちの餌食とするために。主人公の兄妹も相当だけど人間側も負けてないくらいにダーティな奴ばかり。どっちが勝っても未来は暗いぞ、という感じなファンタジーの開幕。弱っちいゴブリンのプルックさんの成長が楽しみですわ(笑)。2014/09/22
彩雲
5
これは確かに 主人公もヒロインも邪悪だ。それどころか、彼らの仲間も敵すらも邪悪。一番善良なのは実はゴブリンたちじゃね?というくらい、善良な奴がいねぇ。いや、いるんだけど、朱に交われば赤くなるというか、主(人公)に交われば黒くなるとゆーか。それでいて不快感がありません。ピカレスクで爽快。その理由は、主人公も敵も邪悪ながら、主人公が邪悪を自覚していて、しかも邪悪ながら筋を通しているのに対して、敵側が自身の醜悪さに自覚がない上に筋を通さない連中として描かれている事にあると捉えました。作者、上手な人だと思う。2014/02/28
ろびん
4
悪役俺TUEEEモノなんですけど、特に爽快感とかもなく。2018/09/05