シュプリンガー数学リーディングス
ダイヤモンドはなぜ美しい?―離散調和解析入門

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784431711919
  • NDC分類 413.54
  • Cコード C3041

内容説明

ダイヤモンドの美しさを説明するには、ブリリアント・カットのような研磨技法を光学的に説明したり、化学的に結晶の物性を説明する方法がよく知られているが、本書では、数学者である著者が、ダイヤモンドの原子配列がもつ数理的美しさに着目し、数理的な観点からの解説を試みている。すなわち、図形が美しくみえる背景にある数学上のキーワード“周期性”“対称性”“最小原理”“不規則性”の4つを軸に、一般の結晶格子の理論を展開している。高校までに学ぶ数学を出発点として、現代数学の高みに登りながら、幾何学・グラフ理論・群論・確率論が、ダイナミックに交差するさまを見る。ダイヤモンドはなぜ美しいのか、を追いかけているうちに、次第に高度な数学の世界に誘われ、数学自身の美しさを鑑賞する喜びが生まれてくる。数学に興味のある高校生から大人、研究者まで、幅広い層に薦められる好著である。

目次

第1章 周期性
第2章 対称性
第3章 最小原理
第4章 格子の数理
第5章 ランダム・ウォーク
第6章 遠くから見た結晶格子

著者等紹介

砂田利一[スナダトシカズ]
1972年、東京工業大学理学部数学科卒業。1974年、東京大学大学院理学系研究科数学専攻修士課程修了、名古屋大学理学部助手。1977年、理学博士(東京大学)。1988年、日本数学会彌永賞受賞。名古屋大学、東京大学、東北大学にて教授を歴任、現在は明治大学理工学部数学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

0
知人の専門家から紹介された入門書。タイトルが魅力的。評者は、物理などの詳細は知らないが、美学と物理学はデザイン面では通底しているというのが直感である。公務員試験に出てくるようなオイラーの定理も入っているが、複雑に思える数式も、図式も結構多用されており、難しいが興味深い。球の接吻というのは、非常に面白く読んだ。ダイヤモンドの本体を見たわけではないので、この知識を確かめる日も来ればいいと思う。2012/05/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/325748
  • ご注意事項