内容説明
海洋計測工学の対象となる分野は非常に広く、これを完全にカバーすることができないのは当然であるから、本書では物理系の仕事を、主として工学的視点から記述した。さらに、読者が海洋計測の現場(in‐situ)の雰囲気に慣れるように、心掛けて表現した。記述の方針は、広く使われている技術と基本原理においたので、先端分野あるいは使用者の少ない機器は省略した。なお、計測工学の分野には、互いに共通する技術が多いので、これらの基本知識を最初にまとめて解説した。改訂版では海洋測位におけるGPSは精度向上と小型軽量化により、使用者は激増して測位の主役となったので、これらの訂正と追補をした。
目次
第1章 海洋計測工学とは
第2章 海洋計測工学の基礎
第3章 海洋物理測定センサ
第4章 海底調査
第5章 リモート・センシング
第6章 海洋測位
著者等紹介
田口一夫[タグチカズオ]
昭和26年函館水産専門学校(現北海道大学水産学部)遠洋漁業科卒業。31年鹿児島大学水産学部(助手)。平成7年鹿児島大学名誉教授。工学博士(LF、VLF航法電波の伝搬に関する研究)1級海技士(航海)
田畑雅洋[タバタマサヒロ]
昭和46年鹿児島大学水産学部卒業。48年同大学院修士課程修了。芙蓉海洋開発入社。以来、海洋調査の業務に従事し、システム開発を手掛ける。現在、取締役調査部長。水産学修士
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