自閉症とパーソナリティ

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  • サイズ A5判/ページ数 375p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422113784
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

【内容紹介】
世界的に有名な英国タビストック・クリニックにおける、自閉的な子どもへのアプローチを、長期にわたる9つの精緻な事例研究をもとにまとめたもの。自閉症の治療経過に子どもたちのパーソナリティが大きな影響を及ぼすという新知見を示すとともに、ワークショップから生まれてきたいくつかの理論的見解を紹介し、さらには、患者とセラピストないしは外界とのコンタクトの変化の様子を患者の家族にもわかりやすいように物語風に語る。

【詳細目次】
第1部 理論的ならびに臨床的発展
 第1章 はじめに
 第2章 自閉症の子どものアセスメント
 第3章 自閉症の子どもの親面接において、親のトラウマを扱う重要性
 第4章 欠陥に挑む
 第5章 障害、逸脱、パーソナリティ
 第6章 エコーか答えか
 第7章 自閉症とトラウマ

第2部 事例研究
 第8章 キャサリン
  ・「風よ、この翼に」―トラウマからの回復において、希望をもつことがどれほど大切か
 第9章 ショーン
  ・傷つくことのない孤立から幼児期早期の相互作用の芽生えまで
 第10章 エドワード
  ・失ったものと見つかったもの―受動的な引きこもりから象徴機能獲得まで
 第11章 コナー
  ・手すりを持って! でないと落ちちゃうよ―普通の子になるまでの苦悩
 第12章 カルメン
  ・独裁者か臣民か―強情で怒りっぽい子が世界に美を発見するまで
 第13章 マシュー
  ・数学から算数へ(知識から認識へ)―アスペルガー症候群の10歳男児
 第14章 ベッキー
  ・なぜ無思考状態になるのか―学習障害の少女に見いだされた自閉的特徴
 第15章 ウォレン
  ・受動的に感覚刺激に依存することから、より生き生きとした自立に向かって―言語的能力のある男子青年との限定的な治療目標
 第16章 ジョー
  ・固い地面に立てるように2度目の心理療法を求めてきた青年

内容説明

タヴィストック自閉症ワークショップメンバーによる9つの症例記録。経験豊かなセラピストが、子どものユニークなパーソナリティに合わせたかかわりをする中で、確実に変化してゆく子どもの姿を感動的に綴る。

目次

第1部 理論的ならびに臨床的発展(はじめに―自閉症、パーソナリティ、家族;自閉症の子どものアセスメント―家族の視点から;自閉症の子どもの親面接において、親のトラウマを扱う重要性;欠陥に挑む―受身的で、‘他者に関心を引かれない’子どもたちに対する発達研究に裏打ちされた心理療法;障害、逸脱、パーソナリティ―自閉症の執拗さとその修正可能性 ほか)
第2部 事例研究(キャサリン―「風よ、この翼に」 トラウマからの回復において、希望をもつことがどれほど大切か;ショーン―傷つくことのない孤立から幼児期早期の相互作用の芽生えまで;エドワード―失ったものと見つかったもの 受動的な引きこもりから象徴機能獲得まで;コナー―手すりを持って!でないと落ちちゃうよ 普通の子になるまでの苦悩;カルメン―独裁者か臣民か 強情で怒りっぽい子が世界に美を発見するまで ほか)

著者等紹介

アルヴァレズ,アン[アルヴァレズ,アン][Alvarez,Anne]
児童青年を専門とするサイコセラピストのコンサルタントであり、タヴィストック・クリニックの自閉症治療部とワークショップの共同主催者でもある。重度障害児の心理療法に関する多くの著作がある。また、タヴィストックにおける自閉症の事例研究プロジェクトを指揮し、ピサ大学における広汎性発達障害の幼児と親の心理療法の研究プロジェクトのコンサルタントでもあり、イギリス国内だけでなく、全世界で講演を行ってきた

リード,スーザン[リード,スーザン][Reid,Susan]
タヴィストック・クリニックの子ども家庭部門の児童青年セラピストのコンサルタント。1986年に設立された自閉症研究ワークショップの創設者であり、タヴィストック自閉症治療部(Autism Service)の共同主催者でもある。自閉症の子どもの心理療法の事例研究と、その成果研究(A.リー博士との共同研究)、自閉症児のいる家庭での幼児観察研究、自閉症の子どものきょうだいの集団療法の成果研究の4つの研究プロジェクトを指揮している。イギリス各地、ヨーロッパ、アメリカで講演活動をしている

倉光修[クラミツオサム]
東京大学学生相談所・大学院教育学研究科教授

鵜飼奈津子[ウカイナツコ]
Tavistock Centre/University of East London児童・青年精神分析的心理療法課程修了。ロンドン医療センター・Refugee Therapy Centre Child & Adolescent Psychotherapist

廣澤愛子[ヒロサワアイコ]
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。臨床心理士。愛知教育大学大学院教育臨床学講座専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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