器つれづれ

器つれづれ

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  • サイズ A5判/ページ数 218p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784418995189
  • NDC分類 751.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

"どんなに上等なものでもしまっておいたら必ず顔色が悪くなる…。死の直前まで掌に包み、唇に触れ、慈しんだ""もの""たち。著者が手塩にかけ、磨き、鍛えあげたふだん使いの器150点を写真と随筆で紹介する。|"

内容説明

死の直前まで掌に包み、唇に触れ、慈しんだ“もの”たち。その手塩にかけ、磨き、鍛えあげた「心の眼」を伝えたい…。ふだん使いの“器”150点と名随筆が奏でる“美”の交響曲。

目次

図版(食器;酒器;茶器;花器;文具ほか)
随筆(骨董とのつき合い;日本の焼きもの;私と道具;職人のこころ;伝統と創造)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさ

28
白洲正子さんが使用している器を写真と随筆でまとめたもの。使ってこその器。しかし、使い勝手だけではない。1つ1つに信念を感じる。向き合うこと、付き合うことが難しくもあり必要なことでもある。少しでも真似できることを増やしたい。2021/03/04

misui

3
白洲正子愛蔵品の写真と随筆。青山二郎ら周辺の人々の思い出や、骨董への信念を垣間見ることができる。骨董は使ってこそ(それもわりとハードに)という考えの人だったようで自分も見習いたいものだ。「小林(秀雄)さんも青山さんも、ずぶの素人が見ても面白いとわかるものしか認めなかった。逆にいえば、説明つきで感心させるものなんて、死んだ芸だと思っていたのである。」 「美しい「花」がある、「花」の美しさといふ様なものはない。」2015/10/29

Koki Miyachi

2
白洲正子の最後の本。白洲正子が普段使っている器を撮影したものでエッセイが添えられている。平易で気取らず、そして含蓄に富んだ文章が心に響く。紹介されている器の数々は写真を通してしか見ることが出来ないが、その背後にある美意識と一人の人間としての生活が浮かび上がってくるような気がする。2024/02/05

秋津

2
白洲正子さんの手元にある器の写真とともに、彼女の考え、交友などを記した随筆をまとめた一冊。器にせよ何にせよ一貫したポリシーを持って付き合う、ということがいかに大切でいかに難しいか、と口先ではいくらでも言えるものの、実践できているかと省みると…。「お茶は「わび」の精神の蔭にかくれ、お能は「幽玄」の袖に姿をくらまし、お花の先生は、蜂みたいに花の「心」の中で甘い汁を吸う」と言われて「そうだそうだ」あるいは「それは違うぜ」と真っ向から即座に返せるや否や。2017/04/16

僕素朴

2
白洲正子さんが日頃使っていらした器の写真がたくさんと、過去の随筆の抄録。お金に糸目をつけずにどんどん買って、骨董だからと仕舞い込まずに自分で使って、それを売って今度は別の品を買う。目利きとはそういうものと聞いていたけど、ご本人の文章だと迫力が違う。魯山人をはじめとする職人の話がいい。最後は能面について。厳しいなあ、凄いなあ。2009/07/02

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