出版社内容情報
世界に名だたる京都の老舗旅館「俵屋」。その独特の魅力と不思議を描く。著者が初めて臨んだ、京都・俵屋をとりまく職人たちの技と心意気の数々。
内容説明
世界に名だたる京都の老舗旅館「俵屋」を舞台に、一徹に貫かれる女主人と職人たちの志(こころざし)。京都だからこそ生きる、こだわりの技と感性とはなにか。「俵屋」の仕事人をとおして描く、その不思議の先に、京都の、そして日本の心が見える。
目次
職人の世紀末
「洗い屋」の凄味
「俵屋」に泊る
師走の小火
「俵屋」七人衆
アーネスト・サトウの感性
和紙の気配
畳と簾の静謐
京都の水脈
都の自然観〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
momogaga
36
読メ開始以前の既読本。何度も読み直しました。訪れたい旅館です。
ジュール リブレ
15
夏休みのお土産で、俵屋の石鹸をいただいた。最初は最中かとおもって、さっそく食べようと…(笑われた(^-^)/) 旅に出て安宿に止まった身としては、俵屋のようなおもてなしは期待しようもないのだけれど、本の上では、楽しく旅ができるものだな。いつかは、ほんとに行ってみたい。2011/08/21
ジュースの素
6
再読。ページを開くたびに新たな感動を得る、そんな凄い俵屋だ。昔からの伝統の技を持つ職人の集大成のような場所。何を一つ取っても目立たない所に細やかな気配りと技が行き届いている。ただ 目に見える物だけでなく従業員全員が組み紐のようにがっちりと心を組み合って運営されている。しかし、あくまでも ゆるい暖かな雰囲気を常に漂わせて。 バリ島のアマンダリの心根に共通するものがあるようで村松氏は 内と外がきっぱりと隔たれていない「やすらぎ」を両者に感じている。高そうだけど泊まってみたい。2016/04/19
明野 立佳
4
俵屋に泊まってみたいなぁ。でも手が届かないかな。とっても素敵な宿だと思うけれど、素敵な宿を楽しむには客の方にもある程度の経験値が必要と思うのです。しかし、職人さんについての本と思うとこれもまた面白い。2011/03/28
裏鬼門
3
一泊では、良さがわからないかも・・2021/04/08