柳田国男とその弟子たち―民俗学を学ぶマルクス主義者

柳田国男とその弟子たち―民俗学を学ぶマルクス主義者

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784409540565
  • NDC分類 380.1
  • Cコード C3039

内容説明

異なる思考の対峙と交流―。戦前・戦中、弾圧によって運動から離脱した一群のマルクス主義者が柳田の門を叩いた。橋浦泰雄、大間知篤三、中野重治、福本和夫、石田英一郎…著者は丹念な聞き取りと原資料に基づいてこの事実を掘り下げ、隠された思想のドラマを追う。

目次

戦時下に於ける民俗学研究の組織化―橋浦泰雄と「民間伝承の会」
転向期の弟子たち―大間知篤三を中心に
戦時下の郷土とマルクス主義者(中野重治郷土と記述を結ぶもの;1942年夏福本和夫の故郷再訪)
戦後に於ける対峙―石田英一郎からの問いかけ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

iwasabi47

4
マルクス主義弾圧期に柳田の『民間伝承の会』に集まったマルクス主義者達と柳田との関係。橋浦泰雄(この章に少し赤松啓介)・大間知篤三・中野重治・福本和夫・石田英一郎の章立て。柳田が組織化(民俗学会)できずに、民間伝承の会が共産党員でないが消費者組合等の運動家だった(のちに生協に関わる)橋浦によって運営されるのが面白い。伝記も著者が書かれている。また人類学からの批判を受けて弟子達が応答できずに、柳田が会を解散するのも興味をそそる。2019/09/13

ichioka

1
1930年代の柳田国男(民俗学)と運動家たちとの邂逅。文章は平易で視点もすごくよかった。2010/02/04

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