内容説明
心の動きを完全に停止させたとき、そこには本当の自分である『意識』が残されます。「無の境地」とよく言いますが、何もかもがなくなって消滅してしまうのではなく、『意識』という心の素材とも言えるものは残るのです。それをヨーガでは、自分のエッセンス、本当の自分であると教えます。本当の自分。それ以前に、そもそも自分というのは一体何なのでしょうか?この究極の『自分』探しこそがヨーガのテーマであり、心の止滅を通して『自分観』を変えることが、ヨーガの目的なのです。瞑想、呼吸、そしてポーズ。ヨーガの世界を分かりやすく解説する著者渾身の書き下ろし。
目次
ヨーガのルーツ
ヨーガの哲学
瞑想ヨーガ実践(精神編;呼吸編;身体編;日常編)
著者等紹介
綿本彰[ワタモトアキラ]
日本ヨーガ瞑想協会、総師範。神戸大学システム工学科卒業後、インドに渡り、ヨーガ、アーユルヴェーダを研修。帰国後、同協会会長の故・綿本昇氏に師事する。また、ロサンゼルスやロンドンでパワーヨーガを学び、2003年、東京・銀座に日本で初めてのパワーヨーガ専門スタジオを開校。現在は、同スタジオを中心にヨーガの指導にあたるほか、テレビや雑誌、企業向けのセミナーなどを通して、簡単で効果的なヨーガの普及に努める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kikuyo
23
雑念は完全に否定し、排除という厳しい気持ちからは自と他を区別する心しか生まない。大切なのは「柔」でありその本質は「調和」である。欲する、感じる、認めるの3要素。 十牛図の解説がわかりやすい。全ては脳のなかでつくられた世界であること。それは遥か昔のインドで語られていたこととは符合する。実戦と理論両方を分かりやすく解説してくれている。2017/07/06
スミレ雲
3
【図書館本】ヨーガ、上虚下実の思想。呼吸と姿勢が肝。インドから始まった思想。仏教とも通じるところがある。神秘性を感じるが、いろんな人が影響を受けているので、それなりに実践的なACTなんだと思う。ビートルズ。2019/03/10
仮名
2
去年の春に読んでから、この本に書いてある「太陽礼拝のポーズ」を毎朝一回ずつ続けてはきたものの、ヨガの精神とか細かい気の持ちようを忘れてしまったので再読。こういう哲学は頭で理解しても身体に馴染むには時間がかかるし難しい。せめてたまに読み返して思い出そう。2011/02/23
憂歌
1
ヨーガについてとてもわかりやすく書かれており、せっかくやるのであればヨーガというものについて深められて良いと思った。2014/07/26
yosssy
1
ヨーガのルーツと哲学は難解だけれど、実践編(精神、呼吸、身体、日常)は何度も読んで実践したい。まずは「1日5分の特別な時間」から。