Aをください―ピアニストと室内楽の幸福な関係

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  • サイズ A5判/ページ数 289p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393934760
  • NDC分類 763.2
  • Cコード C0073

出版社内容情報

弦楽器等の奏法をピアノに生かすには。シュタルケルのパートナーとして世界各地で活躍してきたピアニストが懇切丁寧に明かすアンサンブルの醍醐味と演奏法の実際。CD付。

合奏(アンサンブル)は、調弦からはじまる。Aの音がピタリと合った。さあ、これから古今の名曲を存分に楽しみましょう! ……シュタルケルのパートナーとして世界各地で活躍するピアニストが懇切丁寧に明かすピアノ室内楽の魅力と演奏法の実際。長年の経験から得たさまざまな演奏実践の智慧を具体的な「場面」や楽曲を通して語る。これで、あなたも室内楽のトリコになる!

付録CD付き! 本書を読みながら、シュタルケルとのプロコフィエフのチェロ・ソナタ(ライヴ)をお楽しみください。

内容説明

室内楽で発揮するピアニストの本領。いろいろな楽器の奏法から学ぶピアノの表現法等、長年のアンサンブルの経験からピアニストのあるべき行き方をきめこまかく説く。

目次

1 パートナーシップでいこう!(室内楽ピアニストの領分;アンサンブルのテクニック;弦楽器の奏法に学ぶ ほか)
2 ピアニストの視線(ピアノに向かう身体のこと;弾きながら音を創る;楽譜を読み込む ほか)
3 ピアノ室内楽の歴史(バロック;ウィーン古典派とピアノ;ベートーヴェンとシューベルト ほか)

著者等紹介

練木繁夫[ネリキシゲオ]
1951年、東京に生まれる。暁星学園中学、桐朋学園高校を経て71年、インディアナ大学に留学。74年、チャイコフスキー国際コンクールにて最優秀伴奏賞受賞、76年、サウスウェスト・ピアニスト・ファウンデーション・コンペティション優勝、78年、スリーリヴァーズ・インターナショナル・ピアノ・コンペティション優勝。76年よりチェリスト、ヤーノシュ・シュタルケルと演奏活動を始め、世界各地で好評を得る。日本へは79年に同行、その後、定期的に帰国してNHK交響楽団、読売公響楽団、東京都交響楽団などの主要オーケストラと共演。91年にピアノクァルテット「TOKYOソロイスツ」を結成。94年、サントリー音楽賞受賞。ソロCDはアポロン、マイスター・ミュージックから3枚リリース、シューマンの作品を録音した「パピヨン」が97年度文化庁芸術選奨作品賞を受賞。現在は母校インディアナ大学教授、国内では桐朋学園大学、相愛学園大学、国立音楽大学、エリザベト音楽大学で定期的に教えている
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感想・レビュー

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うな坊

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ピアノ五重奏曲のピアニストは中心的存在。ピアノ四重奏曲も同様。ピアノトリオは各奏者が対等に近づくが、やはり、ピアニストが中心を握る。で、チェロとピアノのデュオでピアニストは・・・、一気に脇役。その不幸な関係を切り崩していったのが練木さんだと思う。ご自分が室内楽ピアニストの地位をどう向上させていったかをもっと語って欲しかったが、それは第三者に委ねるということか。「俺が俺が」という奏者は単なる独奏者であって、他の奏者と音楽を相互に紡ぎ合う関係は築けない。練木さんだからこそ、「幸福な関係」を作れたのではないか。2012/09/05

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