内容説明
人はなぜ聖地を目ざすのか?古代イスラエルから中米ウィチョル族まで、古今東西・世界各地の巡礼をそれぞれの専門家が詳細に検討し、諸宗教に通底する巡礼の深層構造を比較文明の視点から解読する野心的論集!
目次
巡礼―その意味と構造(星野英紀)
日本人の巡礼―〈歩く〉ことによる滅罪と浄化(中村生雄)
中国の巡礼―4大仏教聖地の旅(鎌田茂雄)
イスラームの巡礼―変身と変心の軌跡(五十嵐一)
中米の巡礼―その功罪(黒田悦子)
西欧世界の巡礼―聖人崇敬の経路(木間瀬精三)
ロヨラのイグナチオの巡礼―場所の象徴(田辺菫)
ビザンツの巡礼―聖遺物崇拝の記録(森安達也)
ロシアの巡礼―正教霊性の伝播者(古谷功)
古代イスラエルの巡礼―コミュニタスの存亡(森村信子)
文明としての巡礼―イブン・バットゥータの旅(佐藤潔人)
巡礼と文明史の旅―周辺の再考(吉沢五郎)