内容説明
ヨーロッパ中心の世界史の中で、ビザンチン文化と伝統的なキリスト教(ギリシャ正教)が正当な位置を占めているのはなぜか?その世界的意味をはじめて、祈りの中心にあるイコン(聖画像)の美の歴史を通して、神父自らが明かす待望のシリーズ第2作。
目次
第1章 伝統的なキリスト教の美―通史イコン展望
第2章 イコンの起源―キリスト教初代から迫害期まで
第3章 聖像表現の展開―国教化時代を迎えて
第4章 ビザンチン文化と美―美的表現の拡充期
第5章 美の勝利―聖像論争と美の体系化
第6章 美―東と西―キリスト教美術の分かれ目
第7章 近代の聖像表現―聖像の「バビロニア捕囚」時代からネオ・ビザンチン運動へ