出版社内容情報
皮肉や風刺,教訓をこめながら人間の様々な欲望をおおらかに謳歌するインド古典文学の世界を題材に,エロティシズムとロマンあふれる物語の概要を紹介。図版写真多数収録。
内容説明
愛とロマンとエロスにあふれる豊饒・夢幻のインド曼陀羅の宴。
目次
「虎殺し」の女
酒と博奕
不倫・不貞・横恋慕
まり遊び
バナーラスの伊達男
成人のためのパンチャタントラ
インドの抒情詩人ビルハナ
魚の笑い
一角仙人
仏典のエロティシズム
股くぐりの話
インド人のもの好き
美女のうぶ毛
莫迦と馬鹿
泥棒の虎の巻
幽霊と鬼
翻訳あれこれ
古代文学に現れた女性たち
インドの女性問題
インドの舞踊
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s0o0gle
1
下ネタとインド文学、面白い。
in medio tutissimus ibis.
1
構造と題するに足る理論が示されるわけではない。諸雑誌へ寄稿されたものの集まりであるから、インドの文学にみられる性をテーマとして、各章はゆるくつながっているに過ぎない。その分、内容は多岐にわたり、普段知られていないインドの古典文学に対する著者の深い造詣を感じさせる。個人的には、『インド人は教科書やろ他の巻を作りたがる』というところが一番の驚き所。カーマスートラは知っていたけれど、まさか泥棒の教科書まであるとは。2015/03/21