感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
set-you
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東浩紀関連で、アーキテクチャと権力、統治機構。動物化などのキーワードを追っていくと必ず突き当たるフーコーを今更ながら読んだ。評伝として、時系列に追っていくと丁寧に変遷が見れて良いな。一つの対象自体、その変遷だけを追うのでなくそれが受容される社会、そしてそもそも発想を生み出す知の土壌という物を包括的に捉える考え方も面白いと感じたが、そこから「権力」が生み出し、人知れず人々を統治する構造に興味が湧いた。あたかも自分で正しいと思っているが、実はそう考えるように導かれているというのは個人的な問題意識ともかぶる。2012/11/03
遊動する旧石器人
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1999年５月25日第１刷発行（1999年11月１日第２刷）。図書館よりレンタル。フーコーの概説書読書もこれで一段落だが、後期フーコーの解釈は、やはり最新の概説書の方がコレージュ・ド・フランスの講義録や性の歴史第４巻の内容から明確的である。中期フーコーまでは基本的に同様の解釈。ただし本書が一番難しい概説書となっている。読む順番を間違えたかなとも思うが、それはそれで後期フーコーの転換の解釈を材料が少ない中、どのように展開されたのかが分かる。本書は生涯編が付いているので、背景はこれまでの概説書より理解できる。2020/09/13
