内容説明
活版印刷術を発明したグーデンベルクの名前はわが国でもよく知られているが、活版印刷が具体的にどのようなものであり、この人物がどのような生涯をたどったのか、ということになると果たしてどれぐらいの人が知っているのであろうか?本書はこうしたことについて、ドイツにおける最新の研究成果に基づいて、当時の社会的・文化的背景との関連のもとに、しかも一般の人にもわかりやすいかたちで叙述したものである。
目次
第1章 時代背景―十四・五世紀のマインツ
第2章 グーテンベルクの先祖、出生、青少年時代
第3章 シュトラースブルク時代
第4章 マインツへの帰還
第5章 発明のクライマックス―聖書の印刷
第6章 グーテンベルク工房とフスト&シェッファー工房の並立
第7章 マインツにおける騒乱と晩年の生活
第8章 活版印刷術の伝播