内容説明
本書は、ヒュームの生涯とその思想を、当時の社会的背景にふれながら、立体的に解明した思想の入門書です。第1編の生涯編で、思想家の生涯を交友関係や、エピソードなどにもふれて、興味深く克明に記述、第2編では、その主要著書を選択して、概説とその中心となる思想を、わかりやすく紹介してあります。
目次
1 ヒュームの生涯(ヒュームの時代;ヒュームの生涯)
2 ヒュームの思想(知性を主題として;情念を主題として;道徳を主題として;宗教思想;政治思想;経済思想;ヒュームから学ぶこと)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
99
この清水書院の人と思想シリーズは結構対象読者層を高校生から大学生にしているようなので、私は数冊を読んだだけですがわかりやすく感じています。ヒュームの主著「人性論」が書かれる経緯などを読ませてくれますが、とくにエピソードなどを交えてくれたりするのでさらっと読める気がしました。アダム・スミスとはまた違った意味で哲学とかある意味社会科学の始祖のような感じを受けました。2016/02/12
ステビア
5
最初の一冊はこれだな。このシリーズ割と良書多い。地味だけど。2013/11/05
Masa03
0
このシリーズ3冊目だが、一番のめり込めなかった。まぁ、前の2冊も一気に読破とはいかなかったが。。。 理由は単純で、3人の中でヒュームを一番知らなかったから。 なので、内容については言及を避けます。 科学者や、哲学者の歴史を学べば学ぶほど、近世以前というのはある意味で幸せな時代だったのかもしれないと思う。今日見られるような学問間の垣根は低いかほとんどなく、学者を志した人間には目の前に無限の可能性を…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/11/28
えむ
0
ヒュームの生涯と思想を概説。思想の解説では、主著『人性論』を中心に、政治、経済、宗教などの領域まで取り上げられていた。政治論などを中心に、機会があれば原典にも当たってみたい。2016/10/07
mas82
0
常にヒュームのめんどくささから逃げていたため、四年生になりながらも彼の理論や思想は全く持って触れてこなかった。初めて読んでみたが、とにかく難しい。社会契約論者とは異なり、さらに宗教的要素が薄い為にまさに思想としては「転換期」的な立ち位置を持っている気がするが、いかんせん、あまりにも人間性の研究の奥深くにいっているのか、理解するのにかなり時間を要した(未だにあまり理解していないのは秘密だ)しかし、政治思想においては、社会契約説を否定しながらもある種の相似点はあった気がする。再度します。2014/08/18
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- 和書
- なぜ人はキスをするのか?