内容説明
現代日本を代表する言語学者たちが少数言語のたいせつさ、おもしろさを、フィールドの回想をまじえながら、ときにユーモラスに、ときに感動的に説き語る。
目次
旅のはじめに 少数言語とその話者たちへのエール
第1の旅「アフリカ中央部」 無文字社会のことばと知恵―アフリカにおける文化の伝承
第2の旅「アラビア半島・北アフリカ」 アフロ・アジアの消えた文字と言語
第3の旅「中央アメリカ」 マヤ諸語の構造の変化
第4の旅「中国・新疆ウイグル自治区」 「エイヌ語」への縮まらない道のり
第5の旅「中国南部」 中国少数民族の生き方
第6の旅「台湾」 台湾原住民諸語調査こぼればなし
第7の旅「メラネシア」 言語のモザイク模様
第8の旅「インドネシア・西部ジャワ」 多層な文化を支える言語
第9の旅「オーストラリア」 原住民の言語・文化の維持と復活
第10の旅「サハリン」 ことばの永遠の命を願って―樺太アイヌ語の半世紀
著者等紹介
大角翠[オオスミミドリ]
1947年、東京生まれ。東京女子大学、東京大学大学院、パリ大学大学院、オーストラリア国立大学大学院に学ぶ。オーストラリア国立大学Ph.D.。現在、東京女子大学教授。同比較文化研究所副所長。専攻、言語学・オセアニア(とくにニューカレドニア)諸語研究
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