内容説明
在日朝鮮人への政治的弾圧、経済的制裁が横行する日本社会。厳しい状況の中で法律家となり活躍する卒業生が、同胞の人権問題に取り組み、闘い、展望をつくり出してきた報告。
目次
第1章 今、在日朝鮮人の人権は―問題の本質と状況(人権とは何か?;問われる在日朝鮮人の人権問題;依然としてつづく制度的・社会的差別)
第2章 無年金問題―在日コリアン高齢者無年金国家賠償請求訴訟(国民年金法と在日朝鮮人排除;福岡在日朝鮮人高齢者無年金裁判;裁判所はいつまで従来の判断を維持し続けるのか)
第3章 民族教育を守る闘い―高校「無償化」からの排除と補助金打ち切り(高校「無償化」問題;補助金問題)
第4章 ヘイトスピーチによる人権侵害―京都における被害の状況と対抗運動(京都朝鮮第一初級学校襲撃事件;解消法施行前後のヘイトデモ・街宣;ヘイトスピーチへの対抗運動と自治体における対策;今後の課題)
第5章 経済制裁と在日朝鮮人に対する圧力(独自制裁のための法整備;経済制裁の内容;「モノ」の規制;「カネ」の規制;日本の独自制裁の特異性)