内容説明
平成20年の犯罪件数は253万3351件。被害者家族はマスコミ取材による二次被害で心の傷が癒える間もないが、実は加害者家族も凄惨な生活を強いられる。身内の犯罪を機に失職や転居を余儀なくされるだけでなく、インターネットで誹謗中傷され、写真や個人情報まで流出される。そんな過酷な現実を受け止められず、自殺する人も多い。事件への自らの非力を嘆き激しい後悔に暮れる加害者家族も多いが、そもそも身内の犯罪を未然に防ぐには限度がある。まさに他人事ではない実態を明らかにした、衝撃の一冊。
目次
第1章 しあわせな家族が、ある日突然、崩壊した(突然かかってきた警察からの電話;夫からのまさかの告白 ほか)
第2章 加害者家族の顛末(連続幼女誘拐殺人事件1証言者;連続幼女誘拐殺人事件2逮捕の知らせ ほか)
第3章 インターネットの暴走(子猫虐待事件1ネットの脅威;子猫虐待事件2個人情報の流出 ほか)
第4章 加害者家族をとりまく社会(責任逃れをする親たち;「大半は親に責任がある」 ほか)
第5章 加害者家族にとって必要なこと(イギリスの取り組み;加害者の子どもと向き合う ほか)
著者等紹介
鈴木伸元[スズキノブモト]
1996年東京大学教養学部卒業。同年NHK入局。報道番組ディレクター。「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」などを担当。ギャラクシー賞の奨励賞を2度受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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