モンスター

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344018075
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

田舎町で瀟洒なレストランを経営し、町中の男を虜にする絶世の美女・未帆。彼女の顔はかつて畸形的なまでに醜かった。周囲からバケモノ呼ばわりされ友達もできない悲惨な日々。そして思い悩んだ末、ある事件を起こしてしまう。追われるように移り住んだ「美女の街」東京。そこで整形手術に目覚めた未帆は、手術を繰り返して完璧な美人に変身を遂げる。そのとき、甦ってきたのは、かつて自分を虐げた町に住むひとりの男に対する、狂おしいまでの情念だった―。

著者等紹介

百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪生まれ。放送作家として「探偵!ナイトスクープ」などの番組で活躍後、2006年に『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。2008年に高校ボクシングを舞台にしたスポーツ青春小説『ボックス!』で注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

252
小説のタイトルは素直に解釈すればいいのでしょうか、それとも何かしら含みが あるのでしょうか?そして、登場人物の中の誰に感情移入すれば良いのですかね? 横山先生かな?2010/12/16

つーこ

187
女性だったら誰でも少なくとも一度は思ったことがあるのではないだろうか。「私がもう少し美人だったら・・」と。美しくありたい気持ちは罪ではないと思う。和子のように外見がこんなにも1人の人間の人生に影響すると、その思いも息苦しいほどだ。だからこそ、幸せになって欲しかったな。誰とも心を通わせることのなかった和子は最期まで人の心が分からなかったのだろう。ただ、崎村の存在に救われた。とりあえず、鏡で自分の顔を穴が空くほど観てみよう。バランスとかラインとか。2012/05/10

おしゃべりメガネ

173
かなりヘビーな作品でした。賛否両論、好き嫌いが完全に真っ二つに分かれしまう作品なのではないでしょうか。そもそも「好き」という読後感はあまりないかもしれません。容姿に大きなコンプレックスをもつ一人の女性の‘生き様’を描いた「生存記」です。美容整形というテーマをこれほどリアルかつ劇的に描いてくれる作家さんは、百田さん以外にありえないと思えます。主人公に共感する、しないも、とにかくこの作品が放つ衝撃度は異常なほど破壊力抜群でした。そこらのホラー小説より何倍もコワいと思うので、心して読み始めることをお伝えします。2010/08/09

美紀ちゃん

142
「へぇ~、そうなの」という豆知識満載。美しい顔についてとか、恋愛初期の男性の心理とか。しかし、和子はとても努力家!!違う道で極めていたら、もっと素晴らしい人生を送れたと思うけど、英介が本当に好きだったんだね。人生それだけだったんだね。最後は結果オーライかな。2012/07/26

そのぼん

115
読み始めた時、なんで『モンスター』っていうタイトルなんだろうと疑問に思いましたが、読み終えたとき納得しました。整形を繰り返し、心に歪みを抱えた主人公…。まさにモンスターでした。 それと、表紙の美しくもどこか不気味な感じのする女性、主人公のイメージとぴったりで怖いです。2012/01/28

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