趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

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  • サイズ B6判/ページ数 271p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344002876
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0095

内容説明

趣味が都市を変える力を持ち始めた。

目次

序章 萌える都市
第1章 オタク街化する秋葉原
第2章 なぜパソコンマニアはアニメ絵の美少女を好むのか―オタク趣味の構造
第3章 なぜ家電はキャラクター商品と交替したか―「未来」の喪失が生んだ聖地
第4章 なぜ「趣味」が都市を変える力になりつつあるのか―技術の個人化が起こす革命
第5章 趣都の誕生

著者等紹介

森川嘉一郎[モリカワカイチロウ]
1971年生まれ。早稲田大学大学院修了(建築学)。同大学理工学総合研究センター客員講師。石山修武研究室所属。専門は建築意匠論。ワシントンDC、ロンドン、シドニー、千葉で育つ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

空猫

7
電気街・秋葉原からオタクの街アキハバラへの変化を考察した本。専門書ではなく一般文芸書扱い。都市論と呼べるほど成熟した研究と呼べるかは疑問だが、着想・仮説としては面白い。特に、「公」と「私」の空間の対比を行ってきた都市論・空間論に、さらにプライベート性の強い「個」の空間の存在を提示したところに興味を惹かれる。気恥ずかしくて公表しにくい趣味趣向に満ちた閉じた個室、それが街に展開してしまったのが「アキハバラ」らしい。そういわれてみれば、「性的趣向」という普通は開示しないものが大手を振っている街でもあるなと思う。

どんぐり

7
趣味が、都市を変える。萌える都市アキハバラの誕生だ。「萌える」という言葉に加えられた趣味的、あるいは人格的な違いが、新種の文化を構成し、都市的なスケールでそれを反映し、建物のデザイン、さらには街の風景まで変えてしまった。趣味の専門店が集合して形成された電気街からオタク趣都への変貌。アキバの都市的考察とオタク趣味の「成り立ち」を検証する。2012/12/03

猫またぎ

4
てっきり硬派な学術書かと思いきや、だった。もっとも幻冬舎だからの予感はなきにしもあらずだったけれど。2023/10/08

こう

4
秋葉原が戦後の焼け野原から、電気街、オタク街へと変遷した歴史的経緯を非常にわかりやすく調査されています。

K_1

4
全体よりもひとつひとつの節の面白さが際立つ。ディズニーに関しての話、パソコンの話、サティアンの話、ポストモダンの話・・。ただこの本が何だったのかと問われると、よく分からないと答える。秋葉原についての本だったのかどうかも分からない。秋葉原に絡めた本と言うほうが近い表現である気がする。2012/03/01

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