内容説明
ラテンアメリカ文学の巨編。ロシア革命…スペイン内戦…キューバ革命…空前のスケールで“戦争の世紀”を活写した壮大な歴史絵巻。
著者等紹介
カルペンティエール,アレホ[カルペンティエール,アレホ][Carpentier,Alejo]
1904年、キューバのハバナに生まれる。1921年、ハバナ大学で建築と音楽を学び始めるが、家庭の事情で退学、ジャーナリズムの道に入る。1927年ヘラルド・マチャードの圧政に抗議する文書に署名したことで投獄され、翌年パリへ亡命。1939年までのパリ生活の中でブルトン、アラゴン、ツァラ、エリュアール、デスノスといったシュルレアリストたちと交流を深め、いわゆる“魔術的リアリズム”の根本をなす“驚異的現実”を認識するに至り、その文学への昇華とも言うべき『この世の王国』(49)、『失われた足跡』(53)、『追跡』(56)、『時との戦い』(58)といった傑作を次々に発表する。キューバ革命の後帰国し、文化審議会副議長、国立出版局局長という要職を歴任するいっぽう、『光の世紀』(62)、『方法再説』(74)、『バロック協奏曲』(74)など多くの力作を発表。75年にチノ・デル・ドゥカ賞、77年にはスペイン語圏全体の文学賞として最高の栄誉であるセルバンテス賞を受賞した。その後も、『春の祭典』(78、本書)、『ハープと影』(79)を完成させ、旺盛な創作意欲は最後まで衰えることを知らなかったが、1980年、公使として駐在したパリで客死した
柳原孝敦[ヤナギハラタカアツ]
1963年、鹿児島県名瀬市生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。現在、法政大学教授助教授
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