出版社内容情報
国家神道論の淵源と成立過程を歴史的に追及。近世・近代における「国家と祭祀」「祭政一致」を歴史的に検討するために國學院大学を中心に若手研究者が結集。政治状況に左右されがちなテーマを冷静に、歴史的に、仔細に、検討した学究的論文集です。
内容説明
国家神道論の淵源と成立過程を歴史的に追究。近世・近代における「国家と祭祀」、「祭政一致」の歴史的実像を探り、国家神道論に新たな視座を提示。
目次
神籬磐境考―垂加神道の祭政一致観
近世に於ける祭政一致思想の展開―垂加神道より水戸学へ
近代神宮への道程―御巫清直の思想と古儀復興
幕末維新期における祭政一致観―会沢正志斎と国学者をめぐって
国学者における教化思想の諸相―浦上キリシタン問題と「教」の可能性
上地事業における境内外区別
明治八年大教院の解散と島地黙雷
帝国憲法成立期における祭教分離論
明治末期における神社整理と井上友一―内務官僚と「神社中心説」をめぐって
国家的神道と国民道徳論の交錯―加藤玄智の「国体神道」の意味
国家神道体制成立以降の祭政一致論―神祇特別官衙設置運動をめぐって
著者等紹介
阪本是丸[サカモトコレマル]
國學院大學神道文化学部教授・同大研究開発推進センター長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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