ムンクを追え!―『叫び』奪還に賭けたロンドン警視庁美術特捜班の100日

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  • サイズ B6判/ページ数 418p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334961879
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

ミステリーより面白い、スーパー・ドキュメント!

ムンクの『叫び』が盗まれた!犯人はハシゴから侵入、この名画1点のみを盗んであっさり逃げおおせた。現場に残されたメッセージは「手薄な警備に感謝する」・・・。わずか数人のロンドン警視庁特捜班が挑む、華麗な美術の世界に秘められた闇社会の謎。知能犯と囮捜査官との行き詰る駆け引き。
レンブラント、フェルメール、ピカソ・・・名画はなぜ盗まれるのか?巨額な犯罪市場と化した盗難絵画ネットワークの実像とは?

内容説明

ムンクの『叫び』が盗まれた!美術館に残されていた絵葉書には、こんなメッセージが…「手薄な警備に感謝する」レンブラントもフェルメールもピカソも盗まれた。巨額な犯罪市場と化した盗難絵画ネットワークの実像とは?わずか数人のロンドン警視庁特捜班が挑む華麗な美術の世界に秘められた闇社会の謎。知能犯と囮捜査官との息詰まる駆け引き。これはミステリーより面白い、渾身のトゥルー・ストーリーだ。

目次

第1部 二人の男と一本のハシゴ(侵入;チョロい仕事 ほか)
第2部 フェルメールとギャング(脚本家たち;ゲティから来た男 ほか)
第3部 ゲティから来た男(新聞を見ろ;誘惑の技術 ほか)
第4部 囮捜査の技術(ペテン師か道化師か;引っかけ罠 ほか)
第5部 地下室にて(見知らぬ男;路上 ほか)

著者等紹介

ドルニック,エドワード[ドルニック,エドワード][Dolnick,Edward]
ボストン・グローブ紙の元チーフ・サイエンス・ライター。アトランティック・マンスリー、ニューヨーク・タイムズ・マガジンほか、多数の新聞・雑誌に寄稿している。息子2人もプロのライターとして活躍中。妻とワシントン近郊に在住

河野純治[コウノジュンジ]
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

32
ムンクの「叫び」と言えば「水曜どうでしょう」を思い出す私(^◇^) ノルウェイで盗難にあった「叫び」を、イギリスの捜査員たちが取り戻した実話です。終盤1/4くらいは、スリリングでドキドキする展開ですが、冒頭からそこに至るまでが長い…。「叫び」盗難事件の合間に、その他の名画盗難事件をたくさん挟んでいるので、話があちらこちらに散らばってしまった印象です。もちろん、それらの事件もすごく面白いのですが、もうちょっと読みやすい構成だと良かったなあ。2017/02/20

tom

20
高級絵画の窃盗に関する解説本。そもそも高額の美術品を盗んでも、それを現金化するということは大変なこと。お金持ちに、ゴッホをお安くしますよーとささやいたところで、買ってくれるとは限らない。美術商がここに絡んでくるけれど、美術商だってリスクを背負う。下手を打つと、手が後ろに廻ってしまう。ご苦労さんの犯罪だけど、なにはともあれ何億円、何千万円という評価額の美術品、加えて美術館というのは、簡単に忍び込むことができるとのこと。これが泥棒さんの意欲を高めるらしい。贋作に関する本を含めて、この種の本は妙に面白い。2016/04/01

bibi

14
1994年2月12日 ノルウェー国立美術館から、ムンクの『叫び』が盗まれた!この犯罪が行われた当日は、いつもの冬の土曜日ではなかった。1994年2月12日は冬季オリンピック、リレハンメル大会の開催初日だったのである。このノルウェーで起きた事件を、ロンドン警視庁美術骨董課 囮捜査の第一人者チャーリー・ヒルが挑む。ヒルは言う。 「重要なのは、絵画そのものであり、下手人がどうなろうと知ったことではない」 名画がこんなに盗まれていたなんて・・・! 名画のために命を賭けて 取り戻したヒルに感動。2017/05/23

sagatak

12
ムンク「叫び」の盗難事件を解決した囮捜査官の話。盗難絵画奪回の単なる英雄伝ではない。盗む者の心理、捜査官の心理、さらに絵を買う者の心理、警察や一般大衆の心理と人々の考え方を描き出す。主人公チャーリーは確かに風変わりな人間かもしれないが、彼の思考、行動から社会はどんな構造になっているのかも推察され面白い。自分の立ち位置はどこだろうと考えさせられる。ノルウェーではこの事件にも懲りずもう1枚の「叫び」も盗まれたとは驚き。モナリザも盗まれたことがあったのにも驚いた。2014/07/05

羊山羊

11
ノルウェーの美術館からムンク「叫び」が盗まれた!ロンドン警視庁ヒル・ウォーカーはおとり捜査で「叫び」奪還に奔走するというクライムノンフィクション。面白すぎる。美術品の盗難ということで、まず死者が出ない。そして、美術品の方が時として犯人逮捕より大事という特殊な状況ゆえに犯罪、というよりはショーを見ているかのような面白さがある。美術品の魅力に呑まれた者達とおとり捜査の緊迫の会話劇が読者を魅了するノンフィクション。明るい犯罪モノっていいですね。おススメ!2019/10/03

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