出版社内容情報
坂本美雨が東京新聞WEB等で連載中の子育てエッセイに大幅加筆。自らの生い立ち、妊娠や出産のエピソード、猫と子どもについて。
内容説明
東京新聞で連載している子育てエッセイのまとめに、自らの生い立ちについてなど大幅書き下ろしを加えた珠玉の1冊。
目次
誕生~1歳 2016年5月~2017年7月(進んだら もう戻れない;鼻血が出そうにカワイイ! ほか)
2歳~3歳 2017年8月~2019年7月(「怒る」と「叱る」;突発性サバイバル ほか)
4歳~6歳 2019年8月~2022年2月(好きな人の名を書きたくて;旅先でなくした大事なカバンが…泣き笑い ほか)
美瑛、母娘の旅。
特別対談 佐治晴夫×坂本美雨―みんな宇宙が育ててくれた
書き下ろし(妊娠と出産;猫と子ども ほか)
著者等紹介
坂本美雨[サカモトミウ]
ミュージシャン。1980年5月1日生まれ。1997年「Ryuichi Sakamoto feat.Sister M」名義で歌手デビュー。音楽活動にとどまらず、ナレーション、執筆、演劇など表現の幅を広げる。2015年に長女(通称:なまこちゃん)を出産。自身のSNSでは愛猫“サバ美”と娘との暮らしぶりをありのままにさらけ出している。2016年から東京新聞にて子育て日記を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デコ
18
なんて素敵なタイトルでしょう。ただ一緒に生きている。こんな視点で子どもを育てなかったことは子ども達にも私にも残念だったと思う。美雨さんがお子さんに対して思う「人として好き」なんて思うこともなかった。子どもに許してもらっているって今思えば本当にそうだ。美雨さんとお子さんの日々が貴い。2022/08/31
縞子
14
愛されているなぁ、なまこちゃん。本当に子供と一緒に学んで成長しようと思っているのが伝わってくる。読んでいて共感するところ、勉強になるところがいろいろあって、また読み返したくなるだろう一冊。よかった。2022/11/21
umico
9
あーこれだーと思う。私が日々子育てのなかで感じていたこと、うん。これもこれも。子どもの可愛さを神話のように言うつもりはないけれど、母にならなければよかったみたいなことも違って、ただひたすらに可愛い。可愛いけれど、私は私の人生も大事なのです。でも大好き!子どもたちふたりとも、おんなじように大好き!と思う。それは、きっぱりと、私とは別の人格を持った別の人だと思っているからで。2023/11/02
鳩羽
9
東京新聞で連載されていた「坂本美雨の子育て日記」の小学校入学前までを一冊にまとめたもの。子どもが産まれても猫より愛せるか分からない、子どもは独立した一人の人間であり自分の分身ではない、という著者の思いが随所に出てくるが、読んでみればなんのことはない、溺愛しまくって可愛がりまくって愛が溢れるあまりに娘さんにウザ絡みするくらいで、その矛盾した感じが面白くて、尊い。子供を持つことは過去や未来に思いを馳せることであり、自分についてより考えることでもあり、社会に繋がることなのは、とても共感できた。2022/07/08
まゆみ
8
幼き頃の娘たちの子育てを終えた私には、特に期待していた本というわけでもなありませんでした。どちらかというと有名人の娘というミーハー心で読み始めたのですが、全く予想外に感銘を受け、何度か読み返したいと思い、購入しました。娘との関わりから自分自身と向き合い、葛藤をしていく素直な言葉は、初心を思い出して共感したり励まされたり。大人になった我が娘たちですが、人生に迷いながら進んでいく姿を見届けていきたいと思いました。2023/01/20