内容説明
瀬名秀明と第一線研究者による解説記事と、古今東西の傑作ロボット・フィクションが一堂に会した世界初!究極最大のロボット・アンソロジー。
著者等紹介
瀬名秀明[セナヒデアキ]
1968年1月17日静岡県生まれ。仙台市在住。1986年3月静岡県立静岡高校卒業。1990年3月東北大学薬学部卒業。1993年3月東北大学大学院薬学研究科(修士課程)修了。1996年3月東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了、薬学博士。1997年4月宮城大学看護学部講師。2000年3月宮城大学看護学部退職。1995年『パラサイト・イヴ』で第2回日本ホラー小説大賞受賞。1998年『BRAIN VALLEY』で第19回日本SF大賞受賞。2000年頃よりロボット研究者たちと交流を持ち、ロボット文化についてのエッセイを数多く発表。現在、日本バーチャルリアリティ学会、日本ロボット学会、社会的知能発生学研究会にも所属
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感想・レビュー
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roughfractus02
7
西洋では、人間を超える可能性を秘めて恐れられるフランケンシュタインの怪物の創造から、疲労せず労働する機械の不気味な身体への歴史があり、日本では、からくり人形に始まり、人間と親しくコミュニケートするアトムへの歴史がある。ロボットという語は宗教的な人間概念を侵犯するように人間に接近し、さらに超え出ていく。文学、科学、宗教の間を螺旋状に進化するロボットに関する古今東西の短編小説に著者やロボット工学研究者が解説したアンソロジーである本書は、ロボットや工学の歴史以上に、読者の想像を人間の道徳や文化の行く末へと誘う。2020/05/31
月世界旅行したい
6
そんなにアトムアトム言わなくてもいいのでは?とか思ってしまうのですけど、どうでしょう? 個人的にはスターリングの作品が好みだった。歴史的傑作「ボッコちゃん」「フロストとベータ」「美女ありき」なども収録。2014/06/13
Ai
2
SF小説と日本のサブカルの変遷、そしてロボット工学、AI工学の正史を丁寧に紹介しており、勉強になる。紹介されている小説や映画作品は、ぜひ観てみたい。やはり、80年代以降の歴史にぐっとくる。『1999年のゲーム・キッズ』からの短編群は、刊行当時に読んだ思い出の作品で、懐かしかった。2017/02/16
wasabi
2
瀬名秀明によるロボット史概観と、各年代ごとに選りすぐられたロボット小説26編のアンソロジー。2段組700ページ超(!)の特盛ボリュームだが、腹いっぱいになるどころかまだまだ読み足りない。お気に入りは「美女ありき」「フロストとベータ」「素顔のユリーマ」。ラファティはもう自分でもなんでか分からんけど読んでて泣けるな。最高だよ。2013/11/25
たなかか
2
重すぎる本 日本特有のロボットへの意識 とその影響趣味の本2013/05/11