戦国はるかなれど〈下〉―堀尾吉晴の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 525p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334910624
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

史実と向き合い続けた著者の真骨頂!知られざる戦略家を描く。乱世を生きた男のビルドゥングス・ロマン。尾張、美濃、浜松、そして出雲を治め、国宝松江城を遺した名将に迫る!

著者等紹介

中村彰彦[ナカムラアキヒコ]
1949年栃木県生まれ。東北大学在学中に「風船ガムの海」で文學界新人賞佳作入選。’87年『明治新選組』でエンタテインメント小説大賞を受賞。’93年『五左衛門坂の敵討』で中山義秀文学賞、’94年『二つの山河』で直木賞、2005年『落花は枝に還らずとも』で新田次郎文学賞、また’15年には歴史時代作家クラブ賞実績功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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如水

22
山崎合戦後から死去迄。堀尾茂助から吉晴、通称『帯刀先生』と呼ばれ合戦だけで無く折衝役(今で言う調整役、ネゴシエーターと思って下さい)にも力を発揮、為政者としてはいつ書かれるのかな〜と思ったら一番最後の松江城建設が集大成、と言う描かれ方でした。一人の戦国武将を通しての戦国一大叙事詩、と言っても良い位に濃く、そして分厚い(笑)。時間は掛かりましたが中々面白かったです。マイナーな武将だけに。もう少し評価されても良い武将なのでは?と思います。戦国時代を生き抜きかつコツコツと自分の石高を上げていった人ですから。2017/12/02

Book Lover Mr.Garakuta

15
【図書館】【速読】:面白いけれど。名前も知らない全く知らなかった歴史上の人物で、この時代もこのような人物がいたんだと思った。堀尾吉晴という人物を覚えておいても損はしないだろう。歴史には色々な人物がいて、派手な活躍を見せる人もいれば、彼の様な地味でまじめな人もいるだと自分も、参考にしたいと思った。偶々文庫本で、本屋に積まれていた本を見かけて、図書館で借りたが、蔵書にしたい一冊だと思った。自分も、何をするにせよ無知なので、もっと勉学に励んでいきたいと思う。2022/05/13

m

8
上下巻合わせて1000ページ超の超大作。ようやく読み切った。達成感がすごい(笑)築城の名手としてその名を知っている程度だったので、影でこんなに活躍している人だったとは思わなかった。信長秀吉家康に仕え、タイプの違う三人の間を上手く渡り歩くのは至難の技だっただろう。本書のような、知名度の高くない戦国武将が主役の小説がこれからも増えるといいな。松江城もいつか行ってみたい。2016/04/19

wasabi

4
松江城が国宝指定となったこの年、あたかもそれを祝うかの如く松江城を築城した堀尾吉晴伝が発刊された。著者の講演を聞いたのは松江開府400年祭の中間年の2009年だったが、その時はよもや吉晴伝を書かれるとは思わなかった。当時、多くの松江市民にとって松江の殿様は松平であり、開府の祖たる堀尾の認知度は高くなかった。吉晴が改めて脚光を浴び、大手前に銅像が建立されたのは武者行列や開府記念事業の功に違いない。それに加えて、築城に至る歴史を紐解き、吉晴を顕彰するに相応しい歴史小説が編まれたことに感謝したい。2015/12/13

Ryuji

3
★★★★☆下巻は山崎合戦で秀吉が勝利し天下の実権を握った時代から吉晴の死(1611年)まで。歴史や時代小説が好きな人でも堀尾吉晴の名前は知っていても、ではどんな人物で何をやった人なのかを知っている人は少ないと思う(私自身の三中老の一人であった位しか認識は無かった)。上下巻を読み終わったが、秀吉家臣の最古参と言える武将なのに何か目立ったことをやったのかと言うと特に無かった。但し、いつの時代もそうだと思うが、地味で真面目でこういう調整型の人と言うのは非常に大事で、居ないととても困る人物だったのだろうと思う。2018/05/03

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