光文社文庫<br> 巨鯨の海

個数:
電子版価格
¥770
  • 電書あり

光文社文庫
巨鯨の海

  • ウェブストアに3冊在庫がございます。(2024年03月29日 23時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784334769741
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

いま最も熱い時代作家である著者が歴史の大きなうねりを描く。直木賞候補作品で、高校生直木賞に選ばれた傑作、待望の文庫化。

内容説明

江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏布の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全六編の一大クロニクル!

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じる。『巨鯨の海』で第4回山田風太郎賞と第1回高校生直木賞を受賞、『この時代小説がすごい!2014年版』単行本部門第1位にも選定される。また、『黒南風の海加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で本屋が選ぶ時代小説大賞2011を、『国を蹴った男』(講談社)で第34回吉川英治文学新人賞を、『義烈千秋天狗党西へ』(新潮社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞を、『峠越え』(講談社)で第20回中山義秀文学賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

327
同じ海を生き同じ方言を使う、人と鯨の命懸けの真剣勝負。己の命を捨てても守りたいモノの為、人も鯨も叫び哭く!鯨漁を生業とし、代々技術を磨き抜き生計を立てる専門集団。莫大な富を得、役人も迂闊に手を出せない治外法権。内部に統制のための厳しい掟があり、皆が命を懸けて組織を維持する。一方で命を懸ける鯨の描写もリアル。まず途方もなく巨大!命懸けの親の愛情があり我々と変わらぬ息吹もある。鯨の嘆願、叫びが涙を誘う!文字だけで見せる圧倒的な映像美。命の限りを尽くして戦う両者と鯨漁の栄枯盛衰。全話に感動と切なさが残る‼️🙇2020/07/28

岡本

142
捕鯨で有名な太地町が舞台となっており、江戸時代末期から明治にかけて捕鯨で生きる集落の人達の短編集。捕鯨という特殊な産業で生計を立てている漁村では、他の集落とは異なる独特な社会が築かれており、読み進める毎に問題点が浮き彫りになっていく。最終章では時代の流れに巻き込まれて捕鯨産業自体が成り立たなくなっていく様が書かれており諸行無常を感じる。文化としての捕鯨に興味が湧く一冊。2021/04/18

紫 綺

105
単行本にて読了。捕鯨シーンが目に浮かぶようなド迫力だった。2017/02/11

ふじさん

96
江戸時代、紀伊半島の漁村・太地は、磨かれた技を駆使し集団で鯨に立ち向かう「鯨組」が存在し、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。そこには、鯨にも畏怖の念を持って立ち向かう漁師がいた。江戸末期から明治へ、太地の鯨組の共同体としての栄枯盛衰を躍動溢れる筆致で描いたクロニクル。鯨との死闘は迫力満点で読み応え十分。「恨み鯨」は、病気の母親を救うために禁を犯す少年の物語が切なく心に染みた。「決別の時」は、捕鯨に嫌悪感を持ちながらも、家族の幸せを考え、刃刺しの道を選ぶ男の苦悩を描いた作品。2作が特に心に残った。2023/02/05

のぶ

84
捕鯨に関する6つの短編を集めた作品集だが、どれも男たちの熱い息吹が伝わって来るものばかりだった。和歌山の太地。時代は江戸後期から明治にかけてで、どれも鯨との闘いが描かれている。各物語に出てくる人々は命がけで、その漁法や鯨の種別による特性が細かく記載されており勉強になった。現在、捕鯨に対しての風当たりは厳しく、商業捕鯨は難しい状況にあるが、これを読むと、古来からの文化であり、生活の手段であることが良く分かる。どの話も短編として収めておくのがもったいないような充実した作品集だった。2018/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9851424
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。