カッパ・ノベルス<br> カルパチア綺想曲(ラプソディ)

カッパ・ノベルス
カルパチア綺想曲(ラプソディ)

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  • サイズ 新書判/ページ数 250p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334070830
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

一八九八年、世紀末の頽廃に満ちた街ロンドン。「ロンドン絵入り新聞」の新米記者ジョーは、同僚のアランと連続殺人犯を追っていたが、逆に襲われるはめに。その危機を救ったのは、六年間行方をくらましていた父のジェラードと中国の美女・ランファだった。父の突然の帰国にとまどうジョーたちの許へ、ジェラードの旧友でハンガリー独立運動の旗手ヴルム伯の救出依頼が。ヴルム伯の独占手記を狙ったジョーたちは、カルパチア山脈の城塞に幽閉された伯爵を救うため、一路ブダペストへ。そこには、憲兵隊の不穏な動き、巨大狼と吸血鬼の出現が。さらに、張り巡らされた陰謀と罠、衝撃の真実。痛快大冒険ロマン、待望の書下ろしで登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kyo's

3
再読。話は文句なく面白い。推敲が重ねられたであろう凝縮した文章から、広大なカルパチア山脈を飛ぶ気球から見える雪山やブラン城、雪崩やシャンデリアが落下する様など、まるでこの眼で今見ているかのように目の前に浮かぶ。登場人物も、人を食った毒舌家を書かせると、誰より面白い。問題は女性陣で、どれもこれも完全にステレオタイプで魅力がない。特に最後の数ページは、突然別の話を切って持ってきて貼ったような展開。なんだこりゃ??これだったら、恋愛に発展しそうな雰囲気までにして、余韻をもって終わりにすればよかったのに。。。2015/06/26

黒蜜

3
面白かったです。19世紀ハンガリーが舞台と言うだけで☆を三つあげたい気分ですが、それを除いてもばっちり面白い。東欧っぽい伝奇的要素や気球なんて先端技術も絡めつつ、ブダペストからトリエステへ大騒ぎの活劇になってます。しかし、エンディングのやり取りは必要なのか?なんか最後にはキスシーンで終わるハリウッド映画みたいですね。つくづく田中芳樹は恋愛を書けない人だと思います。2014/05/05

あらい/にったのひと

2
何回目か分からないくらい読んでるけど、久しぶりに読み直し。やはり面白い。よいですなあ。2017/11/23

紫鈴

2
アップフェルラントに続くヨーロッパ作品第2弾。アッテンボローの名前はどうしてもあの人を連想させますね。今回、黒い子必要だったかな?と思わなくもないですけど。ジョーとジェラードの親子漫才も楽しい。ラスト、無理やり恋愛に持っていくのは、昔の洋画みたいでなんか違和感ありました。気球での旅や、雪崩のシーン、商館での2人の最期は映像を見ているようでした。☆4

小夜

2
ヨーロッパの田中芳樹作品もいい!欧州舞台は二作目だったんだ~。こういうノリのも好き。面白かった!最後のイアンの行動は意外でした。こないだKLANを読んだからかもしれないけど、動物良く出るなぁw結構怪奇事件ぽくなるかと思ったらそうでもなかった。2011/07/07

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