内容説明
幕末維新期にギラッと光ったやくざ者の自由に、本書はスポットをあてる。「制外の民」、つまり制度の外にいる人間たちが、犬死にするリスクとひきかえに獲得した自由の大きさは、想像以上だ。そのなかに、清水の次郎長というとびっきりのやつがいた。この人は、〈やくざもやらないことをどんどんやっちゃう〉たいへんな男。坂本竜馬よりも早く「海軍」を創設し、新撰組よりも早くプロの戦闘集団を組織する。いま、激動の世紀末。次郎長の「意識と行動」こそ男が廃れないためのバイブルだ。
目次
第1章 爆発するならず者のエネルギー
第2章 水滸伝の革命思想
第3章 真説・清水次郎長伝
第4章 没落武士とやくざの義盟