光文社新書<br> 日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?―結婚・出産が回避される本当の原因

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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?―結婚・出産が回避される本当の原因

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334044688
  • NDC分類 334.31
  • Cコード C0236

出版社内容情報

出生率1.5以下の状態が25年以上続き、「少子化対策」が事実上失敗に終わっている日本は、今後、どのような対策をとればよいのか?

内容説明

「1.57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。日本を反面教師としようとしているのである。家族社会学者である著者は、日本の少子化対策が事実上失敗に終わっているのは、未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析、政策提言ができていなかったからだと考える。具体的には、欧米に固有の慣習や価値意識をモデルの前提にし、日本人に特徴的な傾向・意識、そして経済状況の変化を考慮しなかったのである。本書では失敗の原因を分析・総括するとともに、日本特有の状況に沿った対策は可能なのかをさぐる。

目次

はじめに―「子どもにつらい思いをさせたくない」日本人
第1章 日本の少子化対策の失敗
第2章 日本の「少子化対策失敗」の理由
第3章 少子化対策における「欧米中心主義的発想」の陥穽
第4章 「リスク回避」と「世間体重視」の日本社会―日本人特有の価値意識をさぐる
第5章 日本で、有効な少子化対策はできるのか

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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rico

101
著者によれば、我が子に人並の暮らしをさせられる確証がないこと、良い子育てをすることへの強い圧力が、少子化の根本的原因だとのこと。文化的なものだけに対策は難しそう。まず、何かあっても大丈夫という安心感をもたらす政策が必要だと思うけど、ベクトルは真逆。せめて子どもが伸び伸び過ごせる場を、と思っても減ってるし。子どもは未来からの贈りもの、今と未来をつなぐ架け橋。少子化の進行は、この国の行く末への絶望の果ての緩慢な集団自殺のようにも思える。価値観の変化の芽はあるけど、うまく育っていくかどうか。祈るしかない気分。2020/11/27

ジョンノレン

57
自立心の醸成と依存脱却!本邦少子化の深刻さに暗澹たる読後感。経済や男女格差が放置される中、日本はリスク回避傾向強く、世間体重視でしかもパートナー以上に子どもに辛い思いをさせたくないという感情の3つが絡んで条件整わなければ結婚や出産回避。また自立志向弱くパラサイトシングル多い。西欧はリスクに挑戦し多様性も尊重、またパートナーとの関係を尊重し子供に過剰な期待なく、自立心旺盛。自立前提なら1人より結婚や同棲の方が経済的との発想。西欧も少子化対策に成功している訳ではないが、移民受け入れも含め何とか労働人口確保。2023/11/06

よっち

47
1990年から30年間出生率が低迷する日本の少子化対策失敗の原因を分析総括し、対策は可能なのかを探る一冊。欧米には出生率回復した事例もありますが「子は独立前提・仕事は女性の自己実現・恋愛至上主義・子育ては成人まで」の欧州と「リスク回避・世間体重視・子供に対する愛着が強い」日本では事情が違うこと、前提となる未婚化問題や結婚・子育ての経済的側面に対する心理を軽視したことは大きかったですね。米のように階層二極化が少子化を解消する可能性を目指すわけにもいかず、失われた世代は取り戻せないだけになかなか厳しいですね。2020/08/16

tamami

42
本書を読んで、突然のように昭和の時代に学校で流行った歌の歌詞が浮かんできた。「未知という名の船に乗り、希望という名の地図を見て・・・」日本の若者は、あるいは社会はいつから人生のリスクに対してこれほど許容度をなくしてしまったのだろう。20年近く前に『希望格差社会』に出会って以来、社会学者山田さんの目を通して世の中の動きを見ることを学んできた。今回も期待に違わず戦後の少子化対策の失敗原因を的確に析出してくれている。「リスク回避」と「世間体重視」の日本社会で、どう若者に船出させるか、残された時間は少ない。2020/05/22

チャーリブ

41
2020年発行。現在のような「欧米の価値意識」を前提とした少子化対策は失敗を運命づけられているという議論が本書の主な内容です。では、どのような少子化対策が実効性があるかということですが、まず必要なのは若者の「中流転落不安」対策。将来の自分たちが親世代のような「中流」の生活を享受できないだろうという不安が、結婚・出産を避ける一番の要因となっているという分析です。さらに「リスク回避」「世間体重視」という日本社会の有り様に対する意識変革も必要とのことですが、いずれも茨の道に思えました。読むべき1冊。○2023/10/23

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