感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えふのらん
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(共産党配下の)編集部側で改竄や言語統制があったことに注意しながら読むべき本。第二次わだつみ会の再販作業にあたって山下肇、安田武らによって再度遺稿の収集等が行われたが、基本的に初版での改竄(上原良司の日本についての記述等)、日本主義的な傾向の遺書は避けられている。安田武曰く、意図的に政治色を排した『雲ながるる果てに』とセットで読むべき。なお、改竄されている上原の「所感」は『ゝ祖国よ恋人よ』にままの全文が収録されている。 平和主義もまた一つのイデオロギーであることを思い知らされる。(詳細については後日)2014/01/26