光文社新書<br> インクジェット時代がきた!―液晶テレビも骨も作れる驚異の技術

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光文社新書
インクジェット時代がきた!―液晶テレビも骨も作れる驚異の技術

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  • サイズ 新書判/ページ数 214p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334036843
  • NDC分類 749.3
  • Cコード C0236

内容説明

相次ぐ電器メーカーの大損失、労働力の海外流出、国内製品の競争力低下など、日本の製造業が窮地に陥っている。規格大量生産の時代は終わり、ものづくりは転換期を迎えているともいえる。その鍵となるのが、インクジェット技術。精細な液体の粒を「飛ばして」「積み重ねる」この技術で、多種多様な一点モノをつくることができるのだ。食べられるお菓子、マイホームの壁、紙のアンテナやセンサー、電子回路…。はてはDNAチップや人工臓器などの医療分野にまでおよぶ。必要なのはパソコンとプリンターだけ。型も大きな工場もいらない、私たちのライフスタイルや働き方すら変えうる驚きの技術革命が、はじまりつつある。

目次

はじめに 傾きつつある日本のものづくり産業
序章 20世紀型ものづくりの終焉
第1章 インクジェットとは何か?
第2章 ケーキに印刷、家にも印刷
第3章 2次元から3次元の印刷へ
第4章 モノから医療へ
終章 インクジェットで未来はどう変わるのか?
おわりに インクジェットデジタルものづくり革命

著者等紹介

山口修一[ヤマグチシュウイチ]
インクジェットコンサルタント。1983年東京工業大学大学院修了後、エプソン(現セイコーエプソン)でインクジェットプリンターの開発や製品化に携わる。’97年マイクロジェット設立。企業や大学のインクジェット技術研究を支援する傍ら、普及のための講演活動も行う

山路達也[ヤマジタツヤ]
1970年三重県生まれ。東京大学文学部卒。ライター/エディターとして環境、IT分野で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

30
今や一家に一台。年賀状作成でお世話になるインクジェットプリンター。でも、用途はそれだけではない。クリスチャンセンの「Makers」で話題になった3Dプリンター。ここにもインクジェットの技術が使われている。新書なので、特にこれといった目新しい情報はなかったけど、インクジェットプリンターの仕組みや歴史、用途、これからの可能性について、私のような素人にもわかりやすく簡単にまとめられていた。核酸塩基をインクに使ったDNAチップや、細胞を使った人工血管作成の話は正に未来の技術だ。★★★2014/03/06

ビイーン

23
インクジェットってプリンターの事?程度の認識がなかったが、実際は破壊的なイノベーションを起こす技術だった。インクジェットに限らずリソース最適化技術がもたらす知識集約型産業は既存の雇用環境や社会のあり方を破壊する。「デジタルものづくり」社会はユートピアでは無い。2017/04/30

baboocon

19
テレビ番組でインクジェットを利用して立体のフィギュアを作れるようになっているのは見て知っていたが、本書を読むと改めてその凄さがわかる。インクジェットには現在、主にはサーマル方式とピエゾ方式の2つの方式があるとのこと。インクジェットというと「印刷」の技術という印象があるが、その本質は型を使わず、少数多品種生産に向き、より資源を節約できる新しい製造技術の主流なのだと。食品、アパレル、液晶画面、紙上の電気回路、鋳物、人工骨、そして未だ研究段階だが細胞組織の形成・・・と想像以上に利用されていることを知り驚嘆した。2012/06/27

ふろんた

10
インクジェットの技術を身近なプリンタでなぜ綺麗に写真の画像が印刷できるのかから、立体造形などのこれからの技術ついて述べられています。骨まで作ってしまうなんて、ほんとに驚きだった。2012/10/01

kubottar

10
インクジェットという技術は面白い。骨まで作れるとはなあ・・2012/06/07

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