光文社新書<br> 現代思想のパフォーマンス

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光文社新書
現代思想のパフォーマンス

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  • サイズ 新書判/ページ数 430p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032777
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0210

出版社内容情報

部品の勉強はいいから、まず運転してごらん」
――現代思想最良のガイドマップ

本書は、これまでにない種類の本である。その目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。この一冊には、現代思想に貢献した六人の思想家について、案内編と解説編と実践編が含まれている。
彼らの思想の方法が、どのようにツールとして取り出され、利用されているのかを読み取りながら、この本を楽しんでいただきたい。(「まえがき」より)

〈本書で取り上げた思想家〉

I フェルディナン・ド・ソシュール
 「現実」の意味を変えた言語学者/新しい言語観
【実践編】『不思議の国のアリス』を読む

II ロラン・バルト
 コトバの主人はだれか/バルトの思想攻撃
【実践編】『エイリアン』を読む

III ミッシェル・フーコー
 「現実」をつくる過去/「現実」への疑いのまなざし/系譜学という方法
【実践編】『カッコーの巣の上で』を読む

IV クロード・レヴィ=ストロース
 二〇世紀の大論争
【実践編】『お早よう』のコミュニケーション

V ジャック・ラカン
 難解だからこそラカンである
【実践編】『異邦人』

VI エドワード・サイード
 サイードの問題提起
【実践編】『エム・バタフライ』を読む

◎「ツールとしての現代思想」の使い道
「部品の勉強はいいから、まず運転してごらん」と私は学生たちによく言う。
現に私は内燃機関がなぜ車を走らせるのかも、コンピュータがなぜ動くのかも知らない。
知らないけれども、(使っているうちに)それが「何をする」ための道具なのか、それがどのような「夢」に育まれた道具なのか、おのずから分かってくる。
それと同じことが学術についてもできるはずだ、というのが私たちの基本的な考え方である。すぐれた学術的方法はかならずそれが創始者の「夢」の刻印をとどめている。
だから、私たちは素直にこう問えばいいのである。
「ねえ、これ何する道具なの?」   (「あとがき」より)

内容説明

本書の目的は、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演(パフォーマンス)することである。この一冊には、現代思想に貢献した六人の思想家について、案内編と解説編と実践編が含まれている。

目次

1 フェルディナン・ド・ソシュール
2 ロラン・バルト
3 ミッシェル・フーコー
4 クロード・レヴィ=ストロース
5 ジャック・ラカン
6 エドワード・サイード

著者等紹介

難波江和英[ナバエカズヒデ]
1953年生まれ。クイーンズランド大学聴講生を経て関西学院大学文学部英文学科卒。同大学院博士後期課程満期退学。アイオワ大学大学院修士課程修了。桃山学院大学文学部助教授を経て、現在、神戸女学院大学文学部教授。専門は英米文学・文化学

内田樹[ウチダタツル]
1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。東京都立大学人文学部助手を経て、現在、神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

84
前から目を通したかった新書。kindle unlimitedにあったので読む。6人の現代思想家の入門書。彼らのエッセンス、もちろん一部のみの紹介と、それらを使って映画、小説などの解釈。レヴィ=ストロースと名前を知ってるだけのサイードの「M.バラフライ」の解釈に唸る。特に、バルトの映画記号の2つの意味については、個人的に非常にしっくりした。まあ、映画「エイリアン」解釈はどうかと思うが。おすすめ。2020/02/27

マエダ

61
本書では現代思想に代表される6人の思想家にふれ、現代思想の概説ではなく、現代思想をツールとして使いこなす技法を実演することを目的としている。不思議の国のアリスとエイリアンの件は非常に面白かった。2018/10/08

ちさと

32
思想は道具。実践する為にある。6人の構造主義者の思想を、身近な映画や物語を深く語るツールとして使いこなします。ソシュール:「人間の現実は世界を区分する記号としてのコトバの働きによって規定される。そして記号はそれに慣れ親しんでいる集団の習慣に基づいている」これをアリスの物語で繰り広げられるコトバ遊びに当てはめると、物語の真の面白さに気がつくし、まるでアリスの物語がソシュールの講座用に創られたかと錯覚するほど。逸品。2018/09/25

tokko

20
今まで哲学的な思想は、あくまで哲学的な知識であって思考のツールだという発想がなかった。確かに自分でも「運転」できれば素晴らしいなあとは思うけれど、その「運転」の仕方がわからない。本書はまずは「運転」してみることを目標に書かれている。だからそれぞれの思想の概要をかいつまんで説明しているので、詳説が読みたい人には向かないかもしれない。でもこういうアンソロジー的な本がもっとあってもいいと思う。2016/06/18

佐島楓

18
ほかの本で予備知識を得ていたからかもしれないが、内容が驚くほどすっと頭に入ってきた。案内編・解説編・実践編と3ステップで読み進められる構成と、わかりやすい比喩のためだろう。また少し、考えの幅が広がった。2011/07/26

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