光文社新書<br> 絵を描く悦び―千住博の美術の授業

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光文社新書
絵を描く悦び―千住博の美術の授業

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  • サイズ 新書判/ページ数 195p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032470
  • NDC分類 720.4
  • Cコード C0271

内容説明

芸術の本質に迫った画期的入門書。

目次

第1章 何を描かないか(自分の中にあるものを描く;自分の無意識をたぐりよせる ほか)
第2章 何を伝えるか(自分の絵を客観的に見る;悩む暇があったら描き込む ほか)
第3章 何を描くか(モチーフとは「授かりもの」;自分を飽きさせない ほか)
第4章 何で描くか(筆一本で勝負する;道具の幅でしかものが見えない ほか)
第5章 何に描くか(日本画の「素材」に釘付けになる;自分に合う技法に出合う ほか)

著者等紹介

千住博[センジュヒロシ]
1958年東京生まれ。1982年東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1987年同大学院後期博士課程修了。日本画家。京都造形芸術大学副学長、同大学国際芸術研究センター所長。1995年ヴェネチア・ビエンナーレにて東洋人として初めて絵画部門優秀賞を受賞。2002年第13回MOA岡田茂吉賞大賞受賞。同年大徳寺聚光院別院襖絵を完成させる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

36
「ウォーターフォール」シリーズなどで有名な千住博の美大生向け授業をもとにテキスト化。絵を描くことについて平易な言葉で語っている。何も特別なことは言っておらず、ただそれらを徹底してやってきたことが伝わる。芸大も二浪して苦労して入っているので、才能に溺れることもなく「自分の中にあるものを描く」「悩む暇があったら描きこむ」「個性は今以上なくていい」「筆一本で勝負する」など、自分には絵しかない覚悟と想いが伝わってくる。その言葉は絶対ではないだろうが、今を生きる日本画・風景画家としての生き方や考え方がわかる。2022/09/11

ヒロミ

19
千住さんのこだわりと芸術についての考え方がわかる本。すごくいい本だが、日本画だけをひいきのひきたおし的に褒めているのが鼻につく。日本の洋画とてかなりのものだと思うのだが。逆に千住さんのような極めた方でも、考え方には癖と偏りがあるものなのだなあと興味深く読んだ。あと千住さんがかなり自分大好きなところが垣間見えてなんだかびっくりした。勝手に千住さんには欲なんてない仙人のような芸術家だと言う思い込みがあったせいか。何はともあれ、何かをつくる人には読んでもらいたい一冊。2021/07/15

kawa

17
滝をモチーフにした日本画で有名な千住氏の京都造形芸術大学での講義録。芸術家がどのような思いや考えで作品に向かっているか、その一端が垣間見え非常に面白い。余白の大切さの記述が特に印象的。グッドタイミングで大徳寺の永徳・花鳥図や氏の作品に触れるチャンスがあるのでラッキー!!!2017/02/19

おせきはん

14
画家を目指す学生を主な対象として書かれた本ですが、「好きで夢中になれることが大切」「新鮮な切り口こそ求められている」など、画家以外にも共通する重要なメッセージが多くありました。他との違いを強調しようとして、世界中の「人間は皆同じ」ということを忘れないよう注意しようとも思いました。2019/03/11

Yuji

11
国際的に評価されている日本画家、千住博による創作講義。その真摯さに打ちのめされた。「モチーフは、神様からの授かりもの」確かに、傾向と対策的アプローチでは、壁は超えられない。当たり前の話。2015/11/01

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