光文社新書
イタリア人の働き方―国民全員が社長の国

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  • サイズ 新書判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032326
  • NDC分類 302.37
  • Cコード C0295

内容説明

本書では、さまざまな例をあげて、イタリア人がゼロから、あるいはマイナスの状態からどのように事業を立ち上げて成功したかを紹介する。女性も男性も、ここで紹介する人たちは、一人で仕事を始め、会社を興し、実績を作り、名前が知られるようになった。多くの人が、社会的に恵まれず、中には義務教育すらまともに修了しないままに、苦労して成功を収めている。―人口五七〇〇万人の国で法人登録が二〇〇〇万社。国民全員が社長の国・イタリアの底力。

目次

第1章 サービスの達人たち
第2章 手仕事の達人たち
第3章 食の達人たち
第4章 プロジェクト・リーダー
第5章 人に幸せをもたらす経営
第6章 イタリアならではの職業

著者等紹介

内田洋子[ウチダヨウコ]
1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。ウーノアソシエイツ代表。主にヨーロッパの報道機関、記者、カメラマンをネットワーク化して、ニュース・写真を配信

ピエールサンティ,シルヴィオ[ピエールサンティ,シルヴィオ][Piersanti,Silvio]
1935年ローマ生まれ。ローマサンタチェチリア音楽院ピアノ・作曲科卒業。ドイツ、アメリカ、イギリス、フランス、オーストラリア、日本のテレビを含む報道機関の特派員として活動後、通信社イタルメディアを創設
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

381
イタリア人とは、これまで仕事上でのお付き合いはなかったので何とも言えないが、私には旅行中に接するお店の人たちや鉄道員などからは、怠惰だとは思ったことがない。むしろ、どの人も楽しく働いているという印象だった。実際にイタリアに住んでいるMakiさんなどから見れば、またどうなのかはわからないが。さて、本書では超絶的な働きをするイタリア人たちが紹介されている。いずれも凄い。しかも、彼らの価値観は絶対にお金には還元できない種類のものなのだ。"働くことの喜び"―これに尽きるのである。2019/01/14

空猫

23
内田洋子サンの著書はエッセイばかりだと思っていたが、ルポもあると知り。政治や経済はー?だけど、ローマ帝国からの芸術、文化は超一流だ。車に何の興味の無い私でもフェラーリは美しいと思う。それは国民が国に頼らず自力と相互協力で生き抜いているから。あの有名なファミリーの様に。2.8人に1つの事業体、つまり働く人はほぼ社長という中小企業国家だそう。そういう、身一つで起業した方達の紹介。バツイチ子持ちの靴磨きの女性、幻のハム、ビールメーカー、カシミアを世界に広めた実業家…ちなみに悪魔憑きって実在するんですね。2018/06/22

さきん

19
靴磨きの女性の話やカシミア製品のメーカーの話が良かった。ベネツィアの船乗りやパパッラチの話も。2018/06/10

犬こ

19
ちょっと前の本ですが、面白かったです。イタリアの職人たちは熱く、我慢強く、おもてなしを大切にするこつこつ地道で、イタリア人のイメージが刷新。当時、イタリアには2000万余りの零細・中小企業が存在し、イタリア人口が5700万なので、2.8人に一つの事業体が存在するというのは驚きでした。2017/10/10

ヨハネス

4
時間にルーズで昼休みは自宅で昼寝・・・という話かと思ったら全く違いました。やっぱり、トップにのし上がった人はそんな働き方はしないのですね。あたしは、職業に多少の貴賤はあると考えるものですが、どの例も読むと爽快になれます。悪魔払いだけは、働きぶりではなく現象の話がおもしろかった。そこをもっと読みたくなったけど、この本の主旨と離れてしまうから仕方ない、あきらめます。2014/01/31

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