シェイクスピアを読み直す

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784327471996
  • NDC分類 932
  • Cコード C3098

出版社内容情報

シェイクスピア作品にひそむ謎を、テクスト解(快)読する!

 ジュリエットは早熟か?ハムレットはどう変わってきたか?作品のテクストは不変なのか?…15人の論者が語るシェイクスピアの新しい読み方。さまざまなテクスト解読により、新時代に生きる作品群を紹介する。 
<扱われている作品>
ロミオとジュリエット/ハムレット/オセロー/リア王/マクべス/ヘンリー五世/ソネット/夏の夜の夢/ヴェニスの商人/終わりよければすべてよし/冬物語/あらし

はしがき(編者)
ジュリエットの年齢(太田一昭)
ハムレットの変貌(村上淑郎)
モンストラスな、あまりにモンストラスな(小澤 博)
100人の騎士(加藤行夫)
錯綜する情報(徳見道夫)
『マクベス』は歴史劇か(佐野隆弥)
『ヘンリー五世』におけるレトリックとマキアヴェリズム(セルジョ・マツァレリ/深堀悦子)
『ソネット集』の読み方(成田篤彦)
『夏の夜の夢』(柴田稔彦)
『ヴェニスの商人』(鶴田 学)
『終わりよければすべてよし』(吉原ゆかり)
『冬物語』(前沢浩子)
ハーマイオニの変貌(朱雀成子)
ヘンデルと『あらし』(山田由美子)
読者のための参考文献/索引

内容説明

400年の時空を超えて、情報が飛び交い、新たなテクスト校訂の中で、批評の地平は変幻自在。各作品にひそむ「謎」の解読。

目次

ジュリエットの年齢
ハムレットの変貌―Q1の位置づけをめぐって
モンストラスな、あまりにモンストラスな―『オセロー』と隠蔽
一〇〇人の騎士―『リア王』のテクスト再読
錯綜する情報―『マクベス』を中心に
『マクベス』は歴史劇か
『ヘンリー五世』におけるレトリックとマキアヴェリズム
『ソネット集』の読み方―一二九番の場合を例に
『夏の夜の夢』―溶ける境界
『ヴェニスの商人』―近代初期の経済と国家の寓話
『終わりよければすべてよし』―弱者が体制のなかで勝利する方法
『冬物語』―時を超える昔話
ハーマイオニの変貌―ジェンダーで読む『冬物語』
ヘンデルと『あらし』―“モデラート”のデュエットを聴いて

著者等紹介

柴田稔彦[シバタトシヒコ]
1932年福岡県生。1954年九州大学文学部卒業。1957年東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。福岡女子大学、九州大学、東京大学を経て、現在福岡大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

1
シェイクスピアの論文集の中でもかなり良い出来だと思います。巻末に「読者のための参考文献」が載っているのもマル。シェイクスピアがお好きな方には是非読んでもらいたいです。2009/06/06

ヴェルナーの日記

0
15人の論壇者によるシェークスピア作品の文芸批評ですが、この手の本は概ね玉石混合となることが多い。本作も例外ではなく、テーマが小さすぎて重箱の隅を突っつくようなものであったり、逆に大き過ぎて掘り下げ方が足りないものもあった。その中で興味深かったのは、「ジュリエットの年齢」、「『ヘンリー五世』におけるレトリックとマキアヴェリズム」、「『ソネット集』の読み方」辺りだった。2012/08/08

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