出版社内容情報
近年、音楽へのフェミニズム的アプローチが盛んだが、本書は日本のポピュラー音楽を具体的な素材に展開する初の試み。 音楽の中で<性>はどのように語られ、意味づけられ、女性性・男性性なるものが構築されるのか
内容説明
「音楽する」中で“性”はどのように語られ、意味づけられ、女性性・男性性に作用するのか。寮歌、歌謡曲の恋、漫画主題歌、アイドル、転身歌唱、ロックバンド、ファンetc.現場から考える。
目次
1部 うみだされる場(高校生とポピュラー音楽―教育の場におけるジェンダー分化のエスノグラフィー;「逸脱」を演じる―女の子バンド体験からみた“ロックと性”;音楽産業における女性)
2部 つくられる意味(友ようれひの手をとらん―寮歌と同性社会性;少女の性愛ファンタジー―その装置としての少女マンガとロック;SPEEDにみるアイドル現象の変容―「異性愛」から「自己愛」へ)
3部 鳴り響くもの(戦え!少年―テレビ漫画主題歌とジェンダー;歌謡曲の中の男と女;転身歌唱の近代―流行歌のクロス=ジェンダード・パフォーマンスを考える)