わが子を殺す母親たち

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  • サイズ B6判/ページ数 266p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326652754
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C3036

出版社内容情報

現代アメリカにおける“子殺し”の包括的な研究である。心理学と法学の専門家二名に、臨床心理学者たちが協力して書きあげられている。著者はいずれも女性である。章ごとに具体的なケースをとりあげ、分析が進められていく。例えば二章では、自宅で密かに出産した赤ん坊をコーヒーかんの中に入れておいて殺人罪に問われた高校生。三章では、二人の息子を車に乗せたまま湖に沈めたスーザン・スミス事件、など。いずれも子殺しの社会的(境遇、民族、階級等)背景を探り、母親たちの内面に迫っている。また六章では、女性たちのパートナーに言及し、DV問題も見逃してはいない。本書は専門書ではあるが、テーマの衝撃性、読み易さからいって一般書に近い。


序章 乳幼児殺しの歴史的概観
第一章 母親によるわが子殺しを理解するためのこれまでの試み
第二章 妊娠の否定:隠された生命
第三章 故意のわが子殺し:精神錯乱者でも悪人でもない事例
第四章 母親による子どものネグレクト:その意味するところを探って
第五章 虐待による死亡
第六章 パートナーの関与:家庭内暴力との関係
第七章 わが子を殺す母親たちへの対応:法律、政策、介入方法の総合的再考に向けて


解説:日本における児童虐待の現状(岩本隆茂)

著者メッセージ

内容説明

10年にわたる詳細な事例研究を通して、「母親」を5つの類型に分類。社会・文化・環境・個人の観点から記述する。

目次

序章 乳幼児殺しの歴史的概観
第1章 母親によるわが子殺しを理解するためのこれまでの試み
第2章 妊娠の否定―隠された生命
第3章 故意のわが子殺し―精神錯乱者でも悪人でもない事例
第4章 母親による子どものネグレクト―その意味するところを探って
第5章 虐待による死亡
第6章 パートナーの関与―家庭内暴力との関係
第7章 わが子を殺す母親たちへの対応―法律、政策、介入方法の総合的再考に向けて

著者等紹介

マイヤー,C.L.[マイヤー,C.L.][Meyer,Cheryl L.]
Ohio州のDaytonにあるWright State Universityで、準教授(associate professor)を務めている。大学では「実験計画法」、「人格心理学の理論」、「社会心理学」、「法律心理学」などの講義を担当している。臨床心理学の領域で修士号を得たのち、Miami UniversityからPh.D.を社会心理学の領域で、DePaul College of LawからJ.D.(Juris Doctor:法学博士)を得ており、ライト州立大学のホームページでは、「ユニークな組み合わせの学位をもつ」と紹介されている

オバーマン,M.[オバーマン,M.][Oberman,Michelle]
Illinois州ChicagoにあるDePaul UniversityのCollege of Lawの教授である。Cornell UniversityでB.A.を、University of MichiganでJ.D.とM.P.H.(Master of Public Health:公衆衛生学修士)を得た。専門領域は、セクシュアリティ、妊娠、母親たることなどについての法的・倫理的問題である。「青年期の健康と法律」、「刑法」、「女性の健康と法律」などの授業をもっている

岩本隆茂[イワモトタカシゲ]
北海道医療大学心理科学部教授。1933年生まれ、北海道大学大学院文学研究科(心理学専攻)博士課程中退。北海道大学文学部教授、北海道大学学生相談室長、同大学評議員などを歴任し、北海道大学名誉教授。1996年から北海道医療大学教授、同大学評議員。専門領域は学習理論の精緻化とその臨床領域への応用

塚越博史[ツカゴシヒロフミ]
北海道医療大学歯学部助教授。1960年生まれ、コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ大学院修士課程修了。コロンビア大学、日本大学を経て1995年から現職。専門領域は英語教授法、異文化トレーニングを応用した医療コミュニケーション教育、異文化コミュニケーション教育

宮崎みち子[ミヤザキミチコ]
北海道医療大学看護福祉学部助教授。1953年生まれ、北海学園大学大学院法学研究科(法律学専攻)博士課程満期退学。看護師、助産師。札幌医科大学附属病院、北海道立衛生学院を経て1997年から北海道医療大学に勤務。専門領域は母性看護学・助産学、胎児の生命保護と人工妊娠中絶論

森伸幸[モリノブユキ]
北海道医療大学心理科学部講師。1962年生まれ、北海道大学大学院文学研究科(心理学専攻)博士課程満期退学。北海道大学文学部非常勤講師などを経て1997年から北海道医療大学に勤務。専門領域は認知臨床心理学

勝山友美子[カツヤマユミコ]
1962年生まれ、津田塾大学学芸学部英文科を卒業後、北海道大学文学部行動科学科(心理学)を卒業。大阪大学大学院人間科学研究科(教育心理学専攻)を中退。1996年以降はブダペストのハンガリー国立コドラニヤーノッシュ校でハンガリー語とハンガリー史の、1997年から2000年まではパリのパリカトリック学院でフランス語の文章構成法・分析法の研究に従事。専門領域の一つは発達心理学
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