出版社内容情報
脳死・臓器移植問題を考えるうえで壁となる「個人の自由」という考え方を乗り越えるために,歴史的視点から死の現在と未来を見つめる。
内容説明
「死は自己決定権」批判。脳死・臓器移植問題を考えるうえで壁となる「個人の自由」という考え方を乗り越えるために歴史的視点から死の現在と未来を見つめる。
目次
序論 開幕前の暗
第1章 考察の開幕
第2章 先端技術と脳死論争の死角―脳死と死との等置批判
第3章 臨床医学の暗流―脳死・臓器移植批判
第4章 死の屍―脳死をめぐる「死の自己決定権」批判
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Schuhschnabel
4
著者の講義を受けた後に読んだのと、この本が書かれた1990年代の脳死・臓器移植問題を取り巻く状況が肌感覚で分からないせいか、かなり大胆な主張をしているにも関わらずそこまでの感動はなかった。ただ、脳死体からの臓器移植が、死にまつわる諸問題を棚上げにして行われているということは再認識できた。2017/02/07
れ
2
詳しいことはここでは書かないが、あんまりハイデガー理解してないんだろうなあ、と思わされてしまった。まあ、ハイデガーを理解できている研究者なんて多くもないし、わたし自身も理解できているとは到底言い難いが。2014/07/21
Mami
1
分析力、構成力、文献引用力(?)が素晴らしかった。2009/06/07
さくらこ
1
小松先生の科学史
ubon-ratchat
1
この本で書かれている死生観は、実感としても腑に落ちます。