出版社内容情報
●内容
モデルのヴァリデーションを狭義に捉えるならば，仮定したモデルが適当であったかどうかの検証・診断ということになろう。
本書では，モデルヴァリデーションを単に特定の統計モデルの検証プロセスとして捉えるのではなく，モデルを進化・発展させるための原動力として捉えることにした。ヴァリデーションの方法を示すというよりは，さまざまな領域における具体的な問題を題材としながら，モデルヴァリデーションに基づいて対象に肉薄していく過程を紹介する。
●詳細目次
第１章 進化系統樹のモデルヴァリデーション
１．１ はじめに
１．２ クラスター分析
１．３ 進化系統樹と分子進化のモデリング
１．４ 尤度にもとづくヴァリデーション
１．５ トポロジーの精度評価
参考文献
第２章 経済時系列モデルのヴァリデーション
２．１ はじめに
２．２ 単位根検定への動機付け
２．３ 単位根検定
２．４ 系列相関を考慮した単位根検定
２．５ 共和分回帰における仮説検定
２．６ 解析例
参考文献
第３章 地球科学におけるモデルヴァリデーション
３．１ はじめに
３．２ ラドン濃度データ解析の問題点
３．３ 線形回帰モデルによる温度補正
３．４ 離散時間統計モデルによる解析
３．５ 連続時間融合モデルによる解析
３．６ 融合モデルの検討
３．７ 終わりに
３．８ 付録：状態空間表現
参考文献
第４章 公共事業モデルのヴァリデーション
４．１ はじめに
４．２ 交通需要モデルの事前評価
４．３ 事後評価
参考文献
第５章 モデル進化の契機としてのヴァリデーション
５．１ はじめに
５．２ 統計的モデルとその評価
５．３ ヴァリデーションとモデリングのサイクル：地下水位データを例として
５．４ 情報の増加とモデルの進化
５．５ 終わりに
参考文献
索 引
目次
第１章 進化系統樹のモデルヴァリデーション（クラスター分析；進化系統樹と分子進化のモデリング；尤度にもとづくヴァリデーション；トポロジーの精度評価；ゲノム進化のモデル）
第２章 経済時系列モデルのヴァリデーション（単位根検定への動機付け；単位根検定；系列相関を考慮した単位眼検定；共和分回帰における仮説検定；解析例）
第３章 地球科学におけるモデルヴァリデーション（ラドン濃度データ解析の問題点；線形回帰モデルによる温度補正 ほか）
第４章 公共事業モデルのヴァリデーション（交通需要モデルの事前評価；事後評価）
第５章 モデル進化の契機としてのヴァリデーション（統計的モデルとその評価；ヴァリデーションとモデリングのサイクル：地下水位データを例として；情報の増加とモデルの進化）
著者等紹介
北川源四郎［キタガワゲンシロウ］
１９７４年東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。情報システム研究機構統計数理研究所所長・理学博士
岸野洋久［キシノヒロヒサ］
１９８０年東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。東京大学大学院教授・理学博士
樋口知之［ヒグチトモユキ］
１９８９年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。情報システム研究機構統計数理研究所副所長・理学博士
山下智志［ヤマシタサトシ］
１９８９年京都大学大学院工学研究科修士課程修了。情報システム研究機構統計数理研究所助教授・博士（工学）
川崎能典［カワサキヨシノリ］
１９９２年東京大学大学院経済学研究科博士課程中退。情報システム研究機構統計数理研究所助手・博士（経済学）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
