出版社内容情報
20世紀――それは、二つの世界大戦を生み、社会主義・共産主義・ファシズムといった様々な思想の栄枯盛衰が起こった百年だった。この間、世界に多大なる影響を与えたフランスの知識人たちは、どのように思考し、議論し、行動したのか。ドレフュス事件からサルトルの死にいたるまでの彼らの歴史を、バレス、ジッド、サルトルの3人を軸に幅広く描き出す。
■日経新聞2007/4月8日,毎日新聞2007/6月10日(鹿島茂氏評)
内容説明
本書は、19世紀末のドレフュス事件のゾラと国粋主義者バレス、両大戦間の進歩的知識人ジッド、戦後アンガージュマンの英雄サルトルを経て1990年代のブルデューあたりまで、フランス知識人の実像を、彼らの出会いと対決と訣別に迫りながら、時代の激流とともに生き生きと描き出した大河ロマンである。メディシス賞(評論部門)受賞。
目次
第1部 バレスの時代(バレス訪問;私は弾劾する;ゾラ裁判 ほか)
第2部 ジッドの時代(アンドレ・ジッド、「悪魔的な男」;ジョレス、レーニン、それとも…ガンジー?;シュルレアリスム革命 ほか)
サルトルの時代(アンドレ・ジッドからジャン=ポール・サルトルへ;カミュの闘い;銃殺された者たちの党 ほか)
著者等紹介
ヴィノック,ミシェル[ヴィノック,ミシェル][Winock,Michel]
1937年生まれ。文学博士、国立パリ政治学院(略称シアンス・ポ)歴史学教授。フランスを代表する近現代史研究者として国際的に知られ、社会・政治思想史(ナショナリズム、反ユダヤ主義研究)で著名。『知識人の時代』で1997年度メディシス賞受賞
塚原史[ツカハラフミ]
1949年生まれ。文学修士(京都大学)、早稲田大学法学部教授。専攻はフランス現代思想、表象文化論
立花英裕[タチバナヒデヒロ]
1949年生まれ。文学修士(早稲田大学)、早稲田大学法学部教授。日本フランス語教育学会会長(2003年―)
築山和也[ツキヤマカズヤ]
1966年生まれ。文学博士(ナント大学)。現在、慶應義塾大学文学部助手。専門はフランス近代文学
久保昭博[クボアキヒロ]
1973年生まれ。文学博士(パリ第三大学)。現在、京都大学人文科学研究所助手。専門はフランス文学、文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nranjen
メルセ・ひすい