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生命 最初の30億年―地球に刻まれた進化の足跡

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009881
  • NDC分類 457
  • Cコード C1045

出版社内容情報

地球幼年期の生命進化のドラマをスケッチ

多様な生物が一挙に登場した「カンブリア爆発」まで、地球誕生から30億年近い、環境と生物が深い関係をもった歴史があった。この時期以降は、化石が残ったりして、どのような生物がいたのか、比較的よくわかっている。本書は、地球黎明期からカンブリア紀までの、謎に満ちた生き物の進化のドラマを「世界で屈指」の古生物学者がスケッチしたもの。


2005年掲載
赤旗新聞7/31、日経新聞8/21、日経サイエンス10月号、信濃毎日新聞10/16、読売新聞10/23、朝日新聞12/25


「世界でも指折りの古生物学者アンドル・ノールは、ここに生命の起源と
初期の進化を、語られるべき形で示している--一台叙事詩として
展開されるミステリーという形で。 当事者による発見の物語の重み
とあいまって、彼の話は、科学者にも一般教養人にも存分に楽しめるだろう
      --エドワード・O.ウィルソン、ハーヴァード大学(「社会生物学」の著者)

「現代科学のとりわけ刺激的な探求について、生々しく語った本が出た。
ノールは、生命の起源の解明に人生を捧げてきたたぐいまれな科学者としての自信と、
カンブリア爆発以前の生命にまつわる最近の発見の重要性を確信する情熱をもって、この本を書いている。
シベリアの原生林から海の底へ、地球から火星へ、そしてさらに遠くへと、彼は読者を魅力的な冒険にいざなう。
読み終えたあなたは、自分自身や、世界における自分の立場についての考え方が変わっているかもしれない」
      --ローレンス・M.クラウス(「コスモス・オデッセイ」の著者)

内容説明

カンブリア紀の海で三葉虫をはじめとする奇妙奇天烈な動物たちが一斉に産声を上げたのは、今から5億年前のこと。地球における生命史40億年の中で、「最近の5億年」については、調査・研究が進み、これまでよく語られてきた。本書は、「世界で屈指」と称えられる古生物学者である著者が、あえて「空白」期間である今から5億年以前、「最初の30余億年」に的を絞り、最新の発見と成果に、さまざまな証拠の真偽をめぐる議論もまじえて、その進化の様子をスケッチしたものである。北極海の孤島からオーストラリアの奥地まで、世界各地の調査地に赴く著者ならではの、生き生きとした探検記録でもある。「最初の30億年」における地球環境の激変と多様な生命の進化は、それ以降にもまして、魅力的なドラマとなっている。さらに、火星での生命の謎に取り組む古生物学者の姿も活写される。

目次

初めに何があった?
生命の系統樹
太古の岩石に刻まれた生命のしるし
生命の最初の兆
生命誕生の謎
酸素革命
微生物のヒーロー、シアノバクテリア
真核細胞の起源
初期の真核生物の化石
動物の登場
そしてカンブリア紀へ
激変する地球、許容性の高い生態系
宇宙へ向かう古生物

著者等紹介

ノール,アンドルー・H.[ノール,アンドルーH.][Knoll,Andrew H.]
1977年ハーヴァード大学で地質学のph.D取得。ハーヴァード大学自然史フィッシャー記念教授。米国科学アカデミー会員。古生物学者として、世界各地のカンブリア紀以前の発掘調査に20年以上関わる。生命の進化と地球環境の変遷の歴史に造詣が深く、CNNと「タイム」誌では「米国最高の古生物学者」に選ばれている。ハーヴァード大学におけるNASAの宇宙生物学国家的研究プロジェクトの主任研究者で、NASA火星探査車ローバー科学チームのメンバーでもある

斉藤隆央[サイトウタカオ]
1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、翻訳業に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいご

9
いや〜長かった〜...。でもそりゃそうよね、始生代〜原生代後期の30億年を語ろうってならそりゃ話長くなるわなw読むの大変だったけども、シアノバクテリア達が頑張ってくれたおかげで今の生物があるんだな〜っとしみじみ思いました。細胞質のミトコンドリアの祖先がシアノバクテリアってのには驚いた!?頭爆発しそうになるくらい色々書いてあるから一言では語れない一冊でしたw★2020/09/13

belier

5
生命誕生からカンブリア紀までをカバー。加えて地球外生物の可能性を考察する。専門家らしい本格派の本。昨年、火星由来説があったが、モリブデンの進化における役割など興味深かった。進化の大きな謎、カンブリア紀の進化の大爆発はなぜ起こったか。著者の仮説は、酸素の増大。ともあれ30億年近くかけて原核生物が多細胞生物の活動の場を作り、今も作り続けている。それは忘れてはならない。2014/03/16

takao

3
ふむ2023/03/20

Clean John

3
「現在は過去を読み解く鍵である」地質学者の教訓より。 古生物学者アンドルー・ノールが記す、カンブリア爆発以前(原初の30億年)から現代にかけての生物研究史を読了。生物学に対する予備知識ほぼ0で読み始めたため、正直難解な箇所がありましたが、微生物の化石から読み解ける、過去の環境、進化の過程、遺伝子の分岐、合体など、面白い考察が多く、非常に楽しめました。特に筆者の「酸素が生物進化の鍵」は非常に興味深い考察でした。シャーロックホームズの引用があったのが個人的に嬉しかったです。2018/02/10

ミディアム抹波

3
今現在残っているいくつかの限られた証拠をもとに、我々がこの宇宙に生まれ歩いて来た最初の歴史を推測する。古すぎて直接的な証拠が残ってないぶん、ミステリーを解くようなおもしろさがあるし、これがまた、ドラマチックかつ波瀾万丈の歴史で非常に興奮します。自分探しのお供に是非。2013/03/23

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