出版社内容情報
メディアは、マスコミや最新技術にくわしい人たちだけのためにあるのではない。一体どうすれば一般の人々が能動的に活動できるだろうか? 「生物の棲息に適した小さな場所」を意味する「ビオトープ」を隠喩に使いながら、多様でしなやかなメディア環境作りのための新しい戦略を提示する、マスメディア、教育現場、市民活動など各方面の関係者必読の書。
朝日新聞にて紹介4/3“ホリエ本特集”「マスメディアに自覚が乏しい問題点を新鮮な切り口で分析していて、参考になる」(前田浩次氏)
2005年掲載
東京新聞4/3、ブレーン5月号、朝日新聞4/3、京都新聞4/10(共同配信)、ARTit7月号、読売新聞4/13夕、毎日新聞4/25、Yahoo Internet Guide7月号、ウィークリー出版情報6-2号、図書新聞6/25、週刊読書人7/15
●マスコミ
●地域の市民メディアづくり
●ウェブサイトの運営
●メディア・リテラシー教育
●企業広報
・・・・・関係者必携
こんなメディア論を待っていた!
1 メディア・コミュニティ・人間
ことの次第
電波のドームとコミュニティ
メディアと社会の関わり
2 日本のメディアの生態系
マスメディアの人工林
新聞 - 言論の統制と産業の繁栄
テレビ - ネットワークで国家をおおう
垂直と切断という問題
3 メディア・ビオトープ宣言
ビオトープとはなにか
ビオトープの特色
隠喩としてのメディア・ビオトープ
メディア・ビオトープの課題
4 メディア・ビオトープを形作る三つの営み
メディア・リテラシーという覚醒
メディア実践
メディアの遊び
循環的な三つの営み
5 メディア・ビオトープを支えるもの
新しいメディア表現者たちの登場
表現/表象への欲望
共感という環の拡がり
6 メディア・ビオトープを育む
メディアの回廊 メルプロジェクト
共生と循環の育成 - マスメディアとの関わり方
ドームを生み出すためのノウハウ
内容説明
メディア環境を生態系としてとらえ、自筆の図や絵を使いながら、多様でしなやかなメディア実践へと読者をいざなうスケッチブック。
目次
1 メディア・コミュニティ・人間
2 日本のメディアの生態系
3 メディア・ビオトープ宣言
4 メディア・ビオトープを形作る三つの営み
5 メディア・ビオトープを支えるもの
6 メディア・ビオトープを育む
著者等紹介
水越伸[ミズコシシン]
1963年三重県桑名市生まれ、石川県金沢市育ち。筑波大学比較文化学類卒。学生時代からインダストリアル・デザインの仕事に従事する。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学大学院情報学環助教授。メディアをめぐる実践と思想を総合した「批判的メディア実践」を方法とするソシオ・メディア論に取り組む。市民のメディア表現、メディア・リテラシーの実践的研究を進める「メルプロジェクト」や、ケータイの文化と未来を考える「モバイリング・デザイニング・プロジェクト」などを展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。