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急がされる子どもたち

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314009126
  • NDC分類 371.45
  • Cコード C0037

出版社内容情報

毎日6/3 掲載。「『社会全体で子ども時代を取り戻そう』という呼びかけが、切実に響く。」
産経新聞6/9書評掲載。
「最近の学力低下についての議論などが踏まえるべき大切な認識が、ここには詰まっている」
評者:芹沢俊介氏

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その荷物は
   子どもには重すぎる!

早ければよい、わけではない

一度きりの”子ども時代”を奪わないために
大人たちができること
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・・・・
将来、おとなになったときはじめて本番がやってくるかのような錯覚に
包まれている現代にあって、・・・・
・・・・
「子どもにとっての本番は子ども時代にある」・・・

解説 子ども時代は大人への準備の時代か     浜田寿美男より

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第1部 子どもたちはどのように急がされているか
  第一章  急がされる子どもたち
          大人のミニチュア版
          内なる子ども
          みんな大人になって、居場所もなく
  第二章  なぜ急がせるのか ―― 親の場合
          自分の代理としての子ども
          早く始めるほどいい?
          近所の遊び仲間
          危険な社会
          自信や自尊心、協調性や競争の精神を学ぶ
          勉強での圧力
          ステータス・シンボルとしての子ども
          自慢する権利
          同等のパートナーとしての子ども
          セラピストとしての子ども
          良心としての子ども

  第三章  なぜ急がせるのか ―― 学校の場合
          工場としての学校
          日本の場合
          幼年者のための性教育
          幼稚園児を留年させるべきか否か
          小学校低学年での教室移動

  第四章  なぜ急がせるのか ―― メディアの場合
          テレビ
          雑誌や書籍
          映画
          音楽

  第五章  なぜ急がせるのか ―― 乳幼児用パソコンソフト、脳研究、インターネットを考える
          幼児とコンピュータ
          乳幼児向けとソフトウェア
          脳研究の「ご威光」
          インターネット

第2部 子どもたちを救うにはどうすればよいか
  第六章  ゆっくりと大人になる
          〇歳から二歳ごろ ―― 感覚運動期
          二歳から六歳ごろ ―― 前操作期
          六歳から十一、二歳ごろ ―― 具体的操作期
          十一、二歳から青少年期 ―― 形式的操作期

  第七章  社会のなかで生きる人間になる
          親と子の契約
          自由と責任
          成果と支援
          忠誠と確約
          契約違反と急がせること
          単親家族と契約
          対等な契約と急がせること

  第八章  ストレスにさらされる子どもたち
          ストレスとストレスへの反応
          ストレス下にある子どもたち
          学校というストレス
          メディアというストレス
          子どものためのストレス診断テスト

  第九章  子どもはどのようにストレスに反応するのか
          漠然とした不安
          タイプA行動パターン
          学業で燃えつきる子ども
          学習性無力感
          早すぎる完成
          不死身の子ども ―― ストレスにも傷つかない子どもたち

  第十章  急がされている子どもたちを救うには
          「急がされていること」を子どもたちはどう感じているか
          遊び ―― 「急がされる」ことへの解毒剤
          一日二十四時間をいかにいきるべきか

  解説(浜田寿美男)

内容説明

早期教育、スポーツクラブや習い事、試験漬けの学校、両親の離婚…幼いうちから追いたてられ、大人なみのストレスにさらされる子どもたち―。家庭も学校もメディアも、彼らの声なき叫びを無視しつづけてきたのではないだろうか。アメリカの発達心理学者が、日常的な事例から過激な問題行動まで幅広く目配りしながら、現代社会がいかに子どもたちを急がせているかを明らかにし、“子どもらしさ”を奪ってしまう「待てない」教育へ警鐘を鳴らす。

目次

第1部 子どもたちはどのように急がされているか(急がされる子どもたち;なぜ急がせるのか(親の場合;学校の場合;メディアの場合;乳幼児用パソコンソフト、脳研究、インターネットを考える))
第2部 子どもたちを救うにはどうすればよいか(ゆっくりと大人になる;社会のなかで生きる人間になる;ストレスにさらされる子どもたち;子どもはどのようにストレスに反応するのか;急がされている子どもたちを救うには)

著者等紹介

エルカインド,デイヴィッド[エルカインド,デイヴィッド][Elkind,David]
1931年生まれ。発達心理学者。米マサチューセッツ州タフツ大学教授(児童研究)。米国はじめ各地でのメディア出演や講演をつうじて、「子ども時代」を守ることの大切さを訴えつづけている

戸根由紀恵[トネユキエ]
翻訳家。上智大学文学部英文科卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

lovemys

4
アメリカの小学校は、字も読めて計算もできないと入学できないらしい。なんと、幼稚園留年があるとのこと(驚)恐ろしい…(汗)「大人は、子ども時代を、大人になるための準備期間に用いるが、人生は大人になってからが本番って訳ではない!子ども時代から人生はスタートしている」と言う言葉に大いに共感!「子どもの時に子ども時代を過ごさず、いつ子どもであればいいのか?」ウンウン!アメリカの本らしく、色々な研究結果が掲載されていて興味深かった。しかし、親子間の約束事でも「契約」という言い方をしていて、アメリカらしさを感じた(笑2015/02/04

ロピケ

1
先頃読んだ『タイガー・マザー』とは対極にある内容。自分としては、『急がされる~』寄りの子育て観と思ってきたが、意外と自分のタイガー・マザー度が高いかも…と足元がグラついた。まあ、ここに書いてある通りに実行することが子育ての最適モデルという訳でも無いだろうけど。ちょっとカチンと来たのは日米の教育について述べた個所。教育の成果として、ノーベル賞の受賞者数を話題にするのは、とりあえず良しとして、人数でアメリカが勝ったことを何の考慮(人口規模、人種問題など)も無く、単純に比較するのは如何なものか?2012/12/30

ロンドン小林

1
こどものために一読2008/05/25

愛希穂

0
「子ども時代は人生の確固たるひとつの時期であること、そのあとから人生が始まる仮の時間などではない」 「子ども時代とは、子どもに人間として与えられたもっとも基本的な権利である。」 この当たり前のことを、忘れてしまい、子どもに、子どもとしてその時代を十分に生きることを妨げてはいないだろうか。2012/08/21

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