出版社内容情報
《内容》 ゲノム解読――その驚異の事実が世界を揺るがす。人類の太古の謎に光を宛て、『人間とは何か」に鋭く迫るゲノムのメッセージとは? 23対の染色体にあわせて、23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。
《目次》
第1染色体:生命/第2染色体:種/第3染色体:歴史/第4染色体:運命/第5染色体:環境/第6染色体:知能/第7染色体:本能/X染色体とY染色体:闘争/第8染色体:利己心/第9染色体:病気/第10染色体:ストレス/第11染色体:性格/第12染色体:自己組織/第13染色体:先史時代/第14染色体:不滅/第15染色体:性/第16染色体:記憶/第17染色体:死/第18染色体:治療/第19染色体:予防/第20染色体:政治/第21染色体:優生学/第22染色体:自由意志
◆推薦コメント◆i feel」出版部50周年記念号より◆
★松原謙一さん(分子生物学者)
「 「我々はどこから来たか。我々とは何か。我々はどこへ行くのか」これは画家ゴーギャンがタヒチ島で、死と向かい合ったときに描いた絵の表題である。
ヒトゲノムの解読は、この問いに答えることを現実の課題とした。解読されたゲノムブックは、DNAのATGCという文字が三十億並んでいるに過ぎない。当面は、薬作りや病気への応用が考えられているが、目指すところはここだ。ゲノムには、三十五億年の昔にこの地球上に誕生した生命の、今日に至るまでの自己保存と多様化の歴史、繁栄と破滅の歴史が秘められている。人類に限ると、アフリカに誕生した先祖がユーラシア大陸から、アメリカ大陸へと移動していった歴史の足跡がゲノムに残っているとは、何とも痛快な話ではないか。
本書は、ゲノム解析の成果を23の物語にまとめている。23とは人の染色体の数(23対)にちなんだものだが、この物語の並び順を見ただけで、この著者の知性がかいま見える。生命、種、歴史、運命、環境、知能……先史時代、不滅、性、記憶、死といった調子。解析がさらに進めば、大河ドラマを見る喜びが待っている。私たちが、「知者の家の扉」に向かって共に歩んでいることを確信させる本だ。」
内容説明
人間のDNA情報のすべて、ヒトゲノムの解読が完了した。ゲノムの解読は、人類の種としての40億年の歴史の足跡に光を当てるのみならず、ギリシャ以来の人間の知識すべてに対し革命をもたらすはずだ。「人間とは何か」という究極の問いに真っ正面から証拠を突きつける、ゲノム解読結果を、人がもつ23対の染色体にあわせて、23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。
目次
第1染色体―生命
第2染色体―種
第3染色体―歴史
第4染色体―運命
第5染色体―環境
第6染色体―知能
第7染色体―本能
X染色体とY染色体―闘争
第8染色体―利己心
第9染色体―病気〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
roughfractus02
お肉太郎
47
K T