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ゲノムが語る23の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 424p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314008822
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0045

出版社内容情報

《内容》 ゲノム解読――その驚異の事実が世界を揺るがす。人類の太古の謎に光を宛て、『人間とは何か」に鋭く迫るゲノムのメッセージとは? 23対の染色体にあわせて、23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。    

《目次》
第1染色体:生命/第2染色体:種/第3染色体:歴史/第4染色体:運命/第5染色体:環境/第6染色体:知能/第7染色体:本能/X染色体とY染色体:闘争/第8染色体:利己心/第9染色体:病気/第10染色体:ストレス/第11染色体:性格/第12染色体:自己組織/第13染色体:先史時代/第14染色体:不滅/第15染色体:性/第16染色体:記憶/第17染色体:死/第18染色体:治療/第19染色体:予防/第20染色体:政治/第21染色体:優生学/第22染色体:自由意志

◆推薦コメント◆i feel」出版部50周年記念号より◆
★松原謙一さん(分子生物学者)
「 「我々はどこから来たか。我々とは何か。我々はどこへ行くのか」これは画家ゴーギャンがタヒチ島で、死と向かい合ったときに描いた絵の表題である。
 ヒトゲノムの解読は、この問いに答えることを現実の課題とした。解読されたゲノムブックは、DNAのATGCという文字が三十億並んでいるに過ぎない。当面は、薬作りや病気への応用が考えられているが、目指すところはここだ。ゲノムには、三十五億年の昔にこの地球上に誕生した生命の、今日に至るまでの自己保存と多様化の歴史、繁栄と破滅の歴史が秘められている。人類に限ると、アフリカに誕生した先祖がユーラシア大陸から、アメリカ大陸へと移動していった歴史の足跡がゲノムに残っているとは、何とも痛快な話ではないか。
 本書は、ゲノム解析の成果を23の物語にまとめている。23とは人の染色体の数(23対)にちなんだものだが、この物語の並び順を見ただけで、この著者の知性がかいま見える。生命、種、歴史、運命、環境、知能……先史時代、不滅、性、記憶、死といった調子。解析がさらに進めば、大河ドラマを見る喜びが待っている。私たちが、「知者の家の扉」に向かって共に歩んでいることを確信させる本だ。」

内容説明

人間のDNA情報のすべて、ヒトゲノムの解読が完了した。ゲノムの解読は、人類の種としての40億年の歴史の足跡に光を当てるのみならず、ギリシャ以来の人間の知識すべてに対し革命をもたらすはずだ。「人間とは何か」という究極の問いに真っ正面から証拠を突きつける、ゲノム解読結果を、人がもつ23対の染色体にあわせて、23のスリリングなストーリーとしてまとめあげた、話題の書。

目次

第1染色体―生命
第2染色体―種
第3染色体―歴史
第4染色体―運命
第5染色体―環境
第6染色体―知能
第7染色体―本能
X染色体とY染色体―闘争
第8染色体―利己心
第9染色体―病気〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

手押し戦車

10
脳細胞に新しい結合を生み出すプロセスを学習なら古い結合を失うプロセスもまた学習。プログラムされた細胞死が脳の機能にとって重要であり全てを記憶すると脳の機能が働かなくなってしまう。脳内で発現する遺伝子のパターンは、多くの場合、時々刻々と、体外の事象に直接、間接的に反応して変化してるが遺伝子は経験のメカニズムであり神ではなく、歯車だ。脳と遺伝子の歯車が長年周り続けるからこそ遺伝子と知能の影響は、年齢を重ねる程顕著になり年齢を重ねる程、個性が出てくる。肉体にある歯車は時間軸と経験に支配されている。利己的歯車!2014/07/05

roughfractus02

4
1990年に始まり、2000年にドラフト(下書き)、2003年に完全版が公表されるヒトゲノム計画の途上にある1999年に本書は出版される。著者は、23の染色体対(22組の染色体と2本の性染色体)を模した23の章で、ゲノムブックの解読で変わる様々な考えを個々の染色体の物語として示す。一方それら物語では、ヒトDNAの35%はDNA版コンピュータウィルスが占め、ced-9遺伝子の破壊が神経細胞の不死を起こし、遺伝子内のCAGの3文字の反復数の違いで難病が起こるような、ヒトを遺伝子プログラムから見る視点を与える。2020/08/09

お肉太郎

2
まぁまぁ面白かった。しかし全体論者たる私には疑問に思えるところも多かった(嘘つき遺伝子と嘘発見遺伝子の対立は単純化しすぎ、など)。ひとつミスに気づいたので指摘しておく。p34に「あらゆる生物において『あるコドンに対応するアミノ酸』は共通である(意訳)」と書かれているが、私はこの一般法則への例外を一つ知っている。マイコプラズマ(と忘れてしまったが幾らかのある細菌)では、UGAがトリプトファンに翻訳される。だが他の生物では、これは終止コドンである。(こういう例はまだありそうだが、これは憶測でしかない)2014/03/08

47

2
物事を恐れるときは、正しく恐れたい。恐れるように努力したい。私たちは学び続ける必要がある。面白かった。2011/11/01

K T

1
前にも読んだような気がしたのですが、自分の記憶力が悪くて新鮮に読めました。 TP53の破壊はがん細胞の半数でみられる。2021/08/14

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