鯨と原子炉―技術の限界を求めて

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鯨と原子炉―技術の限界を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314008174
  • NDC分類 504
  • Cコード C0036

出版社内容情報

技術に「NO!」といえるための哲学の構築を。


原子炉に代表される暴走するテクノロジーの発展は止めようがないのか。私たちはいかなる技術的世界を創造しようというのか。技術に絶対の信頼を置く「技術的夢遊病」からの脱却を求め、技術選択のための政治哲学の構築をはかる。20世紀のさまざまな技術思想・思想家たちを批判的に検証し、「利害得失」「自然」「リスク」などの概念に重大な落とし穴が潜むことを解き明かす。

内容説明

原子炉に代表される暴走するテクノロジーの発展は止めようがないのか。私たちはいかなる技術的世界を創造しようというのか。著者は技術に絶対の信頼を置く「技術的夢遊病」からの脱却を求め、技術文明のあり方についてはさまざまな選択肢があることを問いかけ、その選択決定のための「技術の政治哲学」の構築をはかろうとする。といっても、著者はいわゆる自然論者の立場ではない。技術と人間の未来をめぐる二十世紀のさまざまな思想・思想家たち、運動や流行を批判的に検証し、技術を論じる際によく使われる「利害得失」「効果・効率」「自然」「リスク」などの概念に、重大な落とし穴が潜んでいることを解き明かす。

目次

第1部 技術の哲学(生活の形式としての技術;人工物に政治はあるか;テクネーとポリテイア)
第2部 技術―改革と革命(よいねずみ取り器を作る;分権化とは何か;情報社会の神話)
第3部 過剰と限界(自然状態再訪;タール人形につかまらないために;ブランデー、葉巻、そして人間的価値;鯨と原子炉)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
訳者のひとりが吉岡斉氏。2018/10/03

ktytnd

1
難しいかったし、最後の原子力発電所への批判にはムリがあるように感じられたが、リスクという言葉に含まれる隠された意味合いや技術の政治性、とりわけ効率性に注目しすぎることの危険性など興味深い点は多い。ただこういう技術批判って、ハイデガー然り技術の問題を技術の枠の外から解決しようとすることが多いが、それは現実的には不可能ではないのだろうか。まあそれならどうするか、という疑問は残るが。2014/03/30

瀧本往人

0
技術の哲学の必要性を訴え、原発を含め、「技術への制限」という考え方にはとても共感を呼ぶが、本書では「制限」にかんする根拠が十分に明らかにされておらず、とても残念だった。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11741190496.html2014/01/02

パチ

0
卒論に使いました。アンドリュー・フィーンバーグと比較すると面白いかも。と思います。2010/01/28

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