瞬間の直観

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瞬間の直観

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  • サイズ B6判/ページ数 148p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314007993
  • NDC分類 112
  • Cコード C1010

出版社内容情報

「時間とは,瞬間の中に閉じこめられ,二つの虚無の間に吊るされた現実である。」
この命題から出発し,純粋持続として流れる時間をとらえようとしたベルグソン説との徹底した対比で語られる時間論。変化と生成,生の躍動感,創造的瞬間,美の本質へと論は展開し,バシュラールはこの本で,〈瞬間の美学〉への第一歩を記す。

内容説明

バシュラール詩学の原点ともいうべき「瞬間の美学」を開示する。本書は、純粋持続として流れる時間をとらえようとしたベルグソン説との徹底した対比で語られる、時間についての一考察である。詩と哲学と科学との織りなす微妙な綾の中で、独自な思索がくりひろげられ、変化と生成、生の躍動感の源泉、創造的瞬間、美の本質へと話が展開していく。

目次

瞬間の直観(瞬間;習慣の問題と非連続的時間;進歩の観念と非連続的時間の直観)
詩的瞬間と形而上学的瞬間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

左手爆弾

2
持続を強調するベルクソンに対して、バシュラールはルプネルに沿いながら瞬間を強調する。瞬間とはベルクソンが言うような虚偽の区切りなのではない。そこには第一の現実が含まれている。それを持続によってとらえてしまうと、逆に現実を見失ってしまう。現実とは「継続している無」に他ならないのだ。瞬間とは、それ自体において全ての可能性を含んでいる胚のようなものである。ベルクソンが用いる旋律の比喩を裏返し、音と音の間を見るのでは泣く、音そのものを見ることを強調する。ベルクソンとの対比を常に意識しないと読むのが難しい。2017/02/25

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