出版社内容情報
消費社会が飽和して均質化された空間が支配する今日でも,「他者」はかならずシステムにつきまとってくる。それはまた,今日のヨーロッパにつきつけられた重い問いでもある。フランスの現代思想を代表する二人が,「驚くべき他者」としての日本にも言及しながら,今日の国際社会における,そして世紀末を迎えたこの時代における「他者」の重要性を語りあう。
内容説明
フランス現代思想のボードリヤールとギヨームが、世紀末の現在、消費社会の行方、そして日本について語りあった刺激的な対話。
目次
第1章 スペクトル、排除される他者
第2章 エキゾティックな他者
第3章 宇宙への旅
第4章 人工「愚脳」または他者としての知性
第5章 わざとらしさと誘惑
終章 他者性の美容整形手術